ディストリビューション・レビュー [4/28更新] 2ページ

装いを一新したKNOPPIX 6.0.1日本語版 2009年03月19日
 ハードディスクにインストールすることなくCD/DVDなどの光学メディアやUSBメモリから直接起動可能な、いわゆる“ライブ版Linux”。現在ではさまざまなディストリビューションが提供されているライブ版Linuxを一躍有名にしたのが、ドイツのKlaus Knopper氏を中心に開発されているKNOPPIXだ。今ではライブ版Linuxはそれほど珍しいものではなくなり、KNOPPIXのライブ版Linuxの先駆者としての役割は終わったとも見られていた。そんな中、 2009年1月28日にリリースされたKNOPPIX 6.0は、Debian GNU/Linuxのドラフト版であるLenny(現在は安定版)をベースにスクラッチから開発することで、以前のバージョンからドラスティックな変化を遂げ、新たな目標に向かって進み始めたようだ。 [記事全文]

DragonFly BSD 2.2における日本語環境の構築 2009年03月12日
 今回は前回に引き続き、 HAMMERファイルシステムの搭載などで注目を集めるDragonFly BSD 2.2を取り上げる。DragonFly BSDをデスクトップOSとして使用するというケースはあまりないかもしれないが、少なくとも、ターミナル上で日本語の文書の閲覧、日本語入力をできるようにしておくと便利だろう。今回はパッケージシステム「pkgsrc」による、基本的な日本語環境の構築方法を紹介しよう。ロケールは「ja_JP.UTF-8」とし、ターミナルエミュレータにはmlterm、日本語入力システムとしては「um + anthy」を使用するものとする。 [記事全文]

DragonFly BSD 2.2で実用段階になったHAMMER FSを試す 2009年03月04日
 かつてLinuxと並んで、フリーのPC-UNIXの代表であったFreeBSDやNetBSDといったBSD系のUNIXは、Linuxの急速な進化/普及と比較すると我が道を着実に歩いているといった感じだ。今回紹介する、DragonFly BSDは、FreeBSD 4(4.8-STABLE)をベースに2003年からMatthew Dillon氏が中心となって開発されているBSD系のオープンソースUNIXシステムである。その最新版は2009年2月17日にリリースされたバージョン2.2。今回のバージョンアップでは、同じくMatthew Dillon氏が開発し次世代ファイルシステムとして注目を集めているHAMMERファイルシステムが製品化段階(production-ready)となった。後ほど説明するが、HAMMERはスナップショットなどの高度な機能を備える現代的なファイルシステムで、他OSのユーザー/開発者からの関心も高い。 [記事全文]

初心者にも扱いやすくなった Debian GNU/Linux 5.0 (lenny) 2009年02月26日
 メジャーなLinuxディストリビューションの中で、もっともマニアックな香りがするのがDebian GNU/Linuxではないだろうか。インストールが難しい、システム設定が複雑といったイメージからか、これまでは初心者に敬遠されていた感は否めない。そのDebian GNU/Linuxの最新安定版(stable)リリースであるバージョン 5.0(コードネーム「lenny」)が、2009年2月14日にリリースされた。カーネルを2.6.26とした今回のバージョンアップでは、それほど目新しい新機能は少ないが、安定性と使い勝手の向上に重点が置かれている。筆者が1週間ほど使った感想としては、かつての難解で質実剛健といったイメージは影を潜め、デスクトップOSとしての完成度も、人気のUbuntuと比較してもそれほど遜色ない感じだ。なお、セキュリティ的な面の強化点として、 LinuxをセキュアOS化するSELinuxが標準でインストールされるようになった(ただし、デフォルトでは無効になっているので有効にするには設定が必要)。 [記事全文]

遂に日本語に対応した「Linux Mint 6」 2009年02月19日
 現在もっとも人気の高いデスクトップ用Linuxディストリビューションのひとつといえば間違いなくUbuntuだが、そのUbuntuにはさまざまな派生バージョンが存在する。今回紹介するLinux Mintはそのエレガントな外観と操作性の良さでダントツの人気を誇っているUbuntuベースのディストリビューションだ。DistroWatchにおける、ここ12ヶ月のページヒットランキングではUbuntu、OpenSUSEに続いて3位に付けていることからも、その注目度のほどをうかがい知ることができるだろう。 [記事全文]

古いPCでもサクサク動く、Puppy Linux日本語版 2009年02月12日
 Puppy Linuxは、「軽量Linux」などとカテゴライズされるデスクトップ向けのLinuxディストリビューションである。主要なアプリケーションを含んだ総サイズは約110Mバイトと小さく、古いPCでも高速に動作する。インストールメディアはライブ版Linuxとして使用出来るほか、ハードディスクにインストールすることも可能だ。 [記事全文]