新しいブートシステムと音声メニューを搭載した「KNOPPIX 6.0」
CD-ROMから起動できるLinuxディストリビューション「KNOPPIX」を開発するKlaus Knopper氏は1月27日、最新版「KNOPPIX 6.0/ADRIANE 1.1」をリリースした。「Debian Lenny」(ドラフト)をベースに、スクラッチから書き直したという。英語版とドイツ語版がミラーサイトからダウンロードできる。
最新版はDebian Lennyをベースにコードを一新、ブートシステム「Microknoppix」と音声対応メニューシステム「ADRIANE 1.1」を含む。
Microknoppixは、ハードウェア検出/設定のパラレル処理を含む最新のブートプロシージャを持ち、Debianとの互換性を強化した。デフォルトのグラフィカル環境には「LXDE」を採用した。「Firefox 3.0.5」「OpenOffice.org 3.0.1」などのアプリケーションを同梱するが、容量を抑えるため旧版から削除されたアプリケーションもあるという。
ADRIANEは「Audio Desktop Reference Implementation And Networking Environment」の略で、初心者でも作業やインターネット接続を容易に行える音声読み上げ機能を持つメニューシステム。視覚障害者用に、デフォルトでADRIANEが起動する。
NetworkManagerも一新、CD-ROMからブート可能なUSB版を作成できる“flash-knoppix”も含まれている。
容量は649MB。KNOPPIXのサイトに、最新版をダウンロードできるミラーサイトのリストがある。
Klaus Knopper氏のWebサイト
http://knopper.net
「KNOPPIX 6.0/ADRIANE 1.1」
http://knopper.net/knoppix/knoppix60-en.html