ディストリビューション・レビュー [4/28更新] 3ページ

ext4に対応した Parted Magic 3.5 でパーティションを操作する 2009年02月05日
  Parted Magic は、主にハードディスクのパーティションの作成/削除/リサイズといった操作に特化したLinuxディストリビューションだ。Windows用の商用パーティション管理ソフトとしては「Partition Magic」が有名だが、Parted Magicは、名前から想像できるように、それと同じような役割をするライブCD版Linuxである。たとえば、市販のWindowsマシンは、内蔵ドライブがCドライブのみに設定されていることが多いが、複数のパーティションを用意した方がデータの管理に便利なケースもあるだろう。そのような場合、Parted Magicでシステムを起動すればDドライブ用のパーティションを追加できる。 [記事全文]

シンプルさにこだわったSlackware最新版 2008年12月25日
 新しい機能や奇をてらった機能のせいでコンピューティングの基本機能が色あせて見える昨今、Slackwareのようにあくまでも理念に忠実なディストリビューションの新規リリースはかえって新鮮に見える。Slackwareは、熟練ユーザーにしか手が出せないディストリビューションという不当な評価を受けている。確かにグラフィカルな設定ツールの充実度には欠けるが、それを補うだけの安定性とスピードを備えている。Slackwareのインストールは難しいと云われているが、私は決してそうは思わない。インストーラを起動する前にハードディスクのパーティショニングが必要になるとはいえ、それ以降の手間はほかのディストリビューションと同等だ。 [記事全文]

openSUSE 11.1がクリスマスより一足早くリリース 2008年12月24日
 今年もまたあの季節がやって来た。といってもクリスマスのことではない。我らがLinuxの本命ディストリビューションから最新版が出る時期なのだ。本日(12/18)、openSUSEのバージョン11.1がリリースされる。ポイントリリースというだけあって、新規インストールあるいはアップグレードを促す新機能が目白押しだ。openSUSE 11.1は複数の形態で提供されており、i586、x86_64の各アーキテクチャについてDVDとライブCDのイメージが用意されている。今回は、i586用のDVDで動作確認を行った。 [記事全文]

SmoothWall Expressでネットワークを保護する 2008年12月11日
 ファイアウォールによる保護が必要なのは企業も個人ユーザも同じだ。ファイアウォールの選択肢は非常に多く、なかには特殊なハードウェアでしか動作しない高価な製品もある。その一方で、今回紹介する SmoothWall Express のように、商用のソリューションと同じテクノロジが利用されているのに無償でダウンロードできるものもあり、機能によってはこちらのほうが優れている場合さえある。2007年8月にGNU GPL(General Public License:一般公衆利用許諾書)の下でリリースされたSmoothWall Express 3.0は、オープンソースのファイアウォール・ディストリビューションだ。最新のシステムにありそうな機能はすべて揃っているほか、意外な機能もいくつか備えている。最近の業界では、ステートフル検査、動的/静的NAT、送信制御、DMZ(De-Militarized Zone:非武装地帯)セグメント、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol:動的ホスト構成プロトコル)サーバといった要素が当たり前になっている。だが、このパッケージには、それ以外にWebプロキシサーバ(商用エディションではコンテンツフィルタリングが可能)、POP3メール、SIP(Session Initiation Protocol)、DNS(Domain Name System)、インスタントメッセージングといった機能まで用意されている。 [記事全文]

CDをセットするだけで使えるLinux、PC/OS 2008年12月09日
 PC/OSは、箱から取り出してすぐに、そして簡単に使えることを目指しているLinuxディストリビューションだ。Ubuntu系として利用者への優しさで先行しているだけでなく、Ubuntuの範疇を超えて、サードパーティー製の非GPLソフトウェアであっても一般に使われているものを同梱することで使いやすさを実現している。PC/OSディストリビューションには、OpenServer、OpenWorkstation、OpenDesktopという3つのフレーバーがある。いずれも700MBほどで、ちょうどCD1枚に収まる。サーバー・エディションには、Webminなど、サーバーの管理を容易にするためのGUIユーティリティーが、ワークステーション・エディションにはマルチメディア制作ツール、ソフトウェア開発ツール、オフィス・ツールが搭載されている。これらに対して、今回試用したデスクトップ・エディションは日々の利用を想定したものだ。 [記事全文]

基盤の重要性を再認識させるディストリビューション、Fedora 10 2008年11月28日
 Fedora 10のFeature Listには、一見してこれはと思わせるような要素は何もない。実際、そのほとんどは、要するに、インフラストラクチャーの改善、既知の問題の改修、パフォーマンスの改善であり、さもなければ将来に向けた整備だ。しかし、基盤部分の良否はコンピューターを使用するあらゆる場面に現れるものであり、Fedora 10は使い込むほどに、もちろん1つや2つの小さな問題はあるが、Fedora最強のリリース、将来を伺わせるリリースだという思いが強くなる。 [記事全文]