「SUSE Linux Enterprise 12」リリース、MariaDBへの移行やsystemdサポートなどが行われる

 SUSEは10月27日(ドイツ時間)、商用Linuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise 12」をリリースした。Dockerサポートが技術プレビューとして加わったほか、systemdとMariaDBがフルサポートになるといった変更が行われている。また、システムロールバックなどの新機能も提供される。

openSUSEプロジェクトが「Tumbleweed」と「Factory」のローリングリリースをマージへ

 OpenSUSE開発チームは10月24日、公式ブログにて「Tumbleweed」と「Factory」の2つのリリースをマージする計画を発表した。これらのリリースはともに「ローリングリリース」(頻繁に更新されるリリース)とされていたが、開発版という位置付けのFactoryの開発プロセス改善を受けての統合となる。マージ後の名称は「Tumbleweed」となり、11月に公開予定の「openSUSE 13.2」に合わせてマージ作業を行う予定だ。

「Ubuntu 14.10(Utopic Unicorn)」をリリース、PaaSのCloud Foundryをサポート

 英Canonicalは10月23日(英国時間)、人気Linuxディストリビューション「Ubuntu」の最新版「Ubuntu 14.10」(開発コードネーム「Utopic Unicorn」)をリリースした。デスクトップ向けでは開発者ツールセンターの導入が、サーバー向けでは「Cloud Foundry」サポートなどPlatform as a Service(PaaS)向け機能やビックデータ関連の強化などが行われている。

RHEL7互換のディストリビューション「Scientific Linux 7.0」リリース

 Scientific Linux開発チームは10月13日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 7と互換性を持つLinuxディストリビューション「Scientific Linux 7.0」を公開した。ほかのRHEL互換ディストリビューションからやや遅れる形となったが、フェルミ国立加速器研究所ではScientific Linuxの開発と支援を継続する意向を表明している。

米Red Hat、RHELシステムのライフサイクル管理「Red Hat Satellite 6」GA版を発表

 米Red Hatは9月10日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)などに向けたライフサイクル管理サーバー「Red Hat Satellite 6」の一般公開版(GA)を発表した。単一の管理コンソールでシステムのデプロイ、更新、モニタリング、管理というインフラのライフサイクル全体の管理を行えるツールで、管理作業の効率化を支援する。

webOS Portsが名称変更、モバイルOS「LuneOS」としてリリース

 webOS Portsチームは9月1日、PalmやHPが関わっていたモバイル向けOS「webOS」の流れを組むモバイル向けOS「LuneOS」(開発コード「Affogato」)をリリースした。プロジェクト名を変更し、新たにスタートを切った形となる。iOSやAndroidと競合するものではなく、モバイル環境のニーズを十分に満たすものにしていく、とその立ち位置を説明している。

Linux Foundationが2種の新たな認定プログラムやGitHubら5社の加入を発表

 Linuxを推進する非営利団体Linux Foundationは8月20日(米国時間)、新しいLinux認定プログラムを発表した。またコードホスティングの米Git Hubなど5社が同団体に加入したことや、重要なインフラ関連プロジェクトを支援する「Core Infrastructure Initiative(CII)」に日立製作所とNECが加わったことも明らかにした。