「Ubuntu MATE」、Ubuntu公式フレーバー採用への進捗を報告

 MATEデスクトップ環境を搭載した「Ubuntu MATE」が公式のUbuntuファミリーになりそうだ。Ubuntu MATE開発チームが8月17日、ブログで次期ベータ1の進捗とともに報告している。

 Ubuntu MATEは、GNOME2からフォークして開発が進められているデスクトップ環境「MATE」を採用したUbuntu派生ディストリビューション。新しいハードウェア要求に対応しつつ、GNOME2風の環境を提供する。デスクトップ、ノートPC、ネットブックなどで利用できる。

 Ubuntu MATE開発チームは7月に「Ubuntu MATE 14.10」のアルファ1をリリース、8月にアルファ2をリリースした。平行して、Ubuntuの技術的方向性を決定するUbuntu Technical Boardに公式フレーバーとしてのステータスを得ることを要請、8月初めのUbuntu Technical Boardの会合で、好意的な返事と具体的な指示を得たと報告している。現在Ubuntu MATEチームは公式フレーバー承認に必要な残りの作業を進めているところで、「そのうちに公式なステータスを得られるだろう」と展望している。

 チームは現在ベータ1の開発を進めているところで、テーマ、デスクトップポリシー特権のバグ修正、メタパッケージの改善などの作業が行われているという。他のUbuntuフレーバーとのコアパッケージの連携に必要な作業も進んでいるとのことだ。ベータ1は8月28日にリリース予定だ。

 今後の作業としては、Plymouthテーマの採用やフォルダアイコンの置き換えなどの強化に加えて、インストール時に表示されるスライドの準備も進める。アートワークとデザインに特化した専門チームを設ける意向も示している。

Ubuntu MATE
https://ubuntu-mate.org