米Red Hat、RHELシステムのライフサイクル管理「Red Hat Satellite 6」GA版を発表
米Red Hatは9月10日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)などに向けたライフサイクル管理サーバー「Red Hat Satellite 6」の一般公開版(GA)を発表した。単一の管理コンソールでシステムのデプロイ、更新、モニタリング、管理というインフラのライフサイクル全体の管理を行えるツールで、管理作業の効率化を支援する。
Red Hat SatelliteはRed Hat系システムのライフサイクル管理ができるソフトウェアで、サブスクリプション形式で提供される。単一の管理コンソールからシステムの構築、実装、運用、停止などライフサイクル全体を管理できるのが特徴。RHELのほか、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform、Red Hat Enterprise Virtualization、Red Hat Storage、Red Hat Directory Server、Red Hat Certificate System、OpenShift Enterpriseなど物理、仮想、クラウド環境に対応し、ソフトウェア配布のプロビジョン、パッチと設定管理などを効率化できるという。
Red Hat Satellite 6では、RPMやPuppet Modulesを集めてフィルタや定義機能を加えた「Content View」を導入した。ソフトウェアと設定情報を一カ所に保存し、ライフサイクル環境にプッシュできる。プロビジョニング、システム復旧、サブスクリプション管理などの機能も強化し、プロビジョニングではベアメタル、Red Hat Enterprise Virtualization、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform、それにVMwareやAmazon EC2もサポートする。
レポートや変更履歴に基づきシステムの状態を自動で修正する自動修復機能も加わり、Foreman、Puppet、Katello、Pulp、Candlepinといったオープンソースのシステム管理技術への対応も進めた。
拡張性も向上し、物理マシンのみならず仮想マシンやプライベートおよびパブリッククラウドなど、さまざまなプラットフォームを利用する大規模なシステム管理への対応を進めた。「Red Hat Satellite Capsule」サーバーを使ってソフトウェアと設定情報のフェデレーションや配信を容易にするというもので、システム拡張に合わせてRed Hat Satelliteも拡張できるという。
米Red Hat
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