Dockerサポートの分散システム用サーバーOS「CoreOS」が初の安定版リリース
CoreOS開発チームは7月25日、「CoreOS 367.1.0」のリリースを発表した。仮想マシン上での実行に適した軽量Linux OSで、運用環境で利用できる初の安定版という。
CoreOSは軽量なサーバー用途向けLinuxディストリビューション。分散システムを前提とし、QEMU/KVMやVMwareといった仮想環境やOpenStack、Amazon EC2といったクラウド上での利用に向けて開発されている。物理ハードウェア上での動作も可能。Linuxコンテナ技術であるDockerを利用してサービスを管理するのが特徴で、サービスを管理するsystemdと、設定やサービスディスカバリのためのキーバリューストア「etcd」を組み合わせた「fleet」を使ってDockerコンテナを実行できる。ライセンスはApache License 2.0。
CoreOSのアルファ版は2013年8月にリリースされており、11か月での安定版リリースとなる。Linuxカーネルのバージョンは3.15.2で、Dockerはバージョン1.0.1を搭載。Amazon EC2、Rackspace Cloud、Google Compute Engineなど主要なクラウドサービスで利用できる。etcdとfleetのバージョンはそれぞれ0.4.4、0.5.0となっており、安定版サポートは今後のリリースで実現するという。
CoreOSはプロジェクトのWebサイトより入手できる。また、運用環境で利用するユーザーに対して、Switching Release Channelsとして移行ガイドも用意されている。有料の商用サポートサービス「CoreOS Managed Linux」も提供される。
米CoreOS
https://coreos.com/