米OracleがRHEL 7クローン「Oracle Linux 7」をリリース

 米Oracleは7月23日(米国時間)、「Red Hat Enterprise Linux 7(RHEL 7)」と互換性のあるLinuxディストリビューション「Oracle Linux 7」をリリースした。本家の米Red HatがRHEL 7をリリースしてから1か月半でのリリースとなる。

 RHEL互換のディストリビューションはOracle Linuxのほか、CentOS、Scientific Linuxなどがあり、CentOSはすでに7月7日にRHEL 7と互換性のあるCentOS 7.0をリリース済み。なおCentOS Projectは2014年1月よりRed Hat公認のプロジェクトとなっている。

 RHEL 7はデフォルトのファイルシステムをExt4からXFSに変更、Btrfsもサポートする。新たにシステムサービスsystemdを採用、LXC(Linux Container)サポートの強化、Xen、DTraceなども強化した。Oracle Linux 7は2013年10月に公開した「Unbreakable Enterprise Kernel Release 3」を土台とし、これらのRHEL 7の特徴を実現する。これに加えて、Oracle Linuxにはオンライン・再起動なしにセキュリティパッチを適用できるKspiceなどの機能も提供する。

 Oracle Linux 7は同社Webサイトより無料で入手できる。有料サブスクリプションサービスOracle Linux Support利用顧客に対しては、10年のライフサイクルを提供する。OracleによるとOracle Linux Supportの利用顧客数は1万2000社以上という。

Oracle Linux
http://www.oracle.com/us/technologies/linux/overview/index.html