RHEL 6.6互換の「CentOS 6.6」がリリース
「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」互換のLinuxディストリビューションを開発するCentOS開発チームは10月28日、最新版となる「CentOS 6.6」を公開した。アーキテクチャはi386とx86_64に対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。
CentOSは米Red Hatが公開するRHELのソースコードを元に、再配布できないパッケージを取り除いたり、商標などの変更を行って自由な再配布を行えるようにしたもの。RHELと100%の互換を目指している。CentOSプロジェクトは独立したプロジェクトとして運営されてきたが、今年始めにはRed Hatとの協力体制を築き、知識とリソース面での支援を受けている。
本家の「RHEL 6.6」が10月14日に公開されてから2週間でのリリースとなった。RHEL 6.6と同様の機能を持ち、たとえばOpenvSwitchモジュールがカーネルモジュールとして提供され、HAProxy、keepalivedの両ロードバランサー機能が正式サポートとなるといった変更が加わっている。また、OpenJDK 8も技術プレビューとして追加されている。
互換性関連では、Microsoft Hyper-Vホスト上のCentOSの起動と強化のためのHyperVデーモンが新しくなった。CentOS 6.6を、MicrosoftのWindows Server 2012R2 Hyper-V上で第2世代仮想マシンとして動かす機能も技術プレビューとして加わった。
このほか、Intel Wildcatプラットフォーム対応なども加わっている。
CentOS Project
http://www.centos.org/