FSF、フリーソフトウェア活動を体験できるインターンシップを募集

 フリーソフトウェアを推進する非営利団体、Free Software Foundation(FSF)は5月7日(米国時間)、フリーソフトウェア活動インターンシッププログラムを発表した。キャンペーンやコミュニティ向け活動、ライセンスに関連した作業、GNUプロジェクトのサポートなど、FSFの中核作業を体験できる機会を学生に提供するという。

FSF、ソフトウェア特許反対プロジェクトに新たな投資

 フリーソフトウェアを推進する非営利団体Free Software Foundationは2月23日(米国時間)、ソフトウェア特許廃止に向けた活動を展開する「End Software Patents(ESP)」プロジェクトに新たな支援を行うことを発表した。ソフトウェア特許が否定された事例を集め、活動家が利用できる共通のリソースを作るという。

FSFが優先プロジェクトの支援キャンペーンを展開、寄付金を募集

 GNUプロジェクトの創立25周年をStephen Fry氏からのお墨付き翻訳記事)の言葉とOpenGLのライセンス変更翻訳記事)で飾ったフリーソフトウェア財団(FSF:Free Software Foundation)は、1か月に及ぶ記念行事の締めくくりとして、優先プロジェクトのリストを再び掲げてその支援を強化しようとしている。優先プロジェクトのリストには、完全にフリーなコンピュータシステムの実現に必要でありながら、まだ手つかずだったり未完成だったりするソフトウェアが記されている。このリストは、FSFのWebサイトにただ掲載されているわけではない。プロモーション活動の対象として活発な支援や議論の呼び水となり、FSFの活動を改めて強調するものになるという。

Richard Stallman氏、GNUプロジェクトの25年を振り返る

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 1983年9月27日、Richard M. Stallman氏は、フリーのオペレーティングシステムを構築するためにGNUプロジェクトを発足すると表明した。それから25年。このほどFree Software Foundationは、25周年を記念して1ヶ月にわたって祝賀行事を行うと発表した。Stallman氏は、この四半世紀を振り返り、フリーソフトウェア運動の成長に慎重な満足を示しつつも、内外の新しい課題への直面による状況の複雑化に懸念を示し、目標の達成には道半ばであると語った。

フリーソフトウェア財団の組織構造を探る

 フリーソフトウェア財団(FSF)が何のための団体なのかは、その名前からわかるはずだ。だが、フリーソフトウェアの推進というのは、具体的には毎日どのような活動をしているのだろうか。FSFの組織構造を見てみると、同財団の役割が非常に複雑化していることや、フリーソフトウェア・コミュニティ向けに多彩なサービスを提供していることがわかる。これだけ小さな団体が、コンピュータ技術に対してこれだけ大きな影響力を持つに至った背景の一端がうかがえる。

linux-libreプロジェクト、なかなか賛同を得られず

 今年は、フリーソフトウェア財団(FSF)が支持する完全にフリーなディストリビューションgNewSenseのバージョン2.0がリリースされたり、Ubuntuがフリーソフトウェアのみをインストールするオプション翻訳記事)を追加したりという動きがあった。そんな中、Red Hatの社員で、フリーソフトウェア財団ラテンアメリカ(FSFLA)の役員としても知られるAlexandre Oliva氏が、linux-libreというプロジェクトを進めている。もくろみ通りに事が運べば、100%フリーなディストリビューションの構築を容易にするプロジェクトになるはずだった。だが残念なことに、自由を求める同氏の道のりは、主義主張の違いに阻まれたり、理想より利便性を求める声に押されたりして、難航している。