FSF、GCCにプラグインアーキテクチャを認めるライセンス除外規定最新版

 Free Software Foundation(FSF)、GCC Steering Committee、Software Freedom Law Center(SFLC)の3団体は1月27日(米国時間)、GNU Compiler Collection(GCC)向けのライセンス除外規定の最新版「GCC Runtime Library Exception」をリリースした。これにより、GCC向けのプラグインアーキテクチャ開発を認める方針だ。

 FSFでは、GCCライブラリを利用して、プロプライエタリを含むあらゆるプログラムのコンパイルを許可することを認めている。今回、そのライセンス除外規定を、GPLv3を基に最新のものにした。最新版により、1)GCCコードベースすべてをGPLv3にマイグレーションする、2)GCCでのプラグインアーキテクチャを可能に、3)一貫性のあるライセンス除外、の3つの実現を目指す。

 2)のプラグインアーキテクチャについては、コンパイラにプラグインフレームワークを加えるというGCC開発者の動きを受けてのもの。ライセンスの濫用を防ぐ条項も設けたという。FSFでは、フレームワークにより、開発者がGCCプロジェクトに容易に貢献できるようになると見ている。

 FSFはWebサイトにて、このライセンス除外規定についてFAQを含む詳しい資料を用意している。

Free Software Foundation(FSF)
http://www.fsf.org

The GCC Steering Committee
http://gcc.gnu.org

Software Freedom Law Center
http://www.softwarefreedom.org

「GCC Runtime Library Exception」についての説明とFAQ
http://www.fsf.org/licensing/licenses/gcc-exception-faq.html