FSF、CC-BY-SAとの互換性を取り込んだFDL最新版をリリース
フリーソフトウェアを支援する非営利団体Free Software Foundation(FSF)は11月3日(米国時間)、ドキュメント向けライセンスの最新版「GNU Free Documentation License(FDL) v1.3」を発表した。「Creative Commons Attribution-ShareAlike(CC-BY-SA) 3.0」との相互依存性にフォーカスして修正が行われたバージョンとなる。
最新版の最大の変更点は、CC-BY-SA 3.0で公開されている資料の一部利用を認める「セクション11」が加わったことだ。これにより、WikipediaなどのWikiは、FDLでカバーされている資料をCC-BY-SA 3.0で再ライセンス可能となり、サイト間でコンテンツのやりとりが容易になる。
今回のバージョンアップは、「Wikipedia」を運営するWikimedia Foundationの要求を受けてのもの。WikipediaはFDLを採用しているが、CC-BY-SA 3.0ライセンスで公開されている資料を引用する際、2つのライセンスの相互運用性がないことが障害となっていた。FSFではまだメジャーアップデート(バージョン2.0)の準備が出来ていなかったことから、マイナーバージョンアップで対応したという。
Free Software Foundation(FSF)
http://www.fsf.org
Wikimedia Foundation
http://wikimediafoundation.org