FSF、フリーソフトウェアの高優先プロジェクトリストを発表

 Free Software Foundation(FSF)は10月1日(米国時間)、高優先フリーソフトウェアプロジェクトの支援金として、1万ドルを獲得したことと、支援金の提供先となるプロジェクトリストを発表した。米Adobe Systemsの「Flash Player」の置き換えとなる「Gnash」などのプロジェクトを推進していく。

 この優先順位リストは、フリーソフトウェアユーザーが直面している問題を調べ、作成したもの。そのため、プロプライエタリソフトウェアを置き換えるものが多く含まれている。ボランティアや支援者がフリーソフトウェアの開発を支援するためのガイドとなることを目指す。

 今回、FSFは米Worldlabel.comより1万ドルの寄付金を受けたことを発表した。寄付金は、このリストに上がっているプロジェクトを推進するのに利用していくという。

 1位は、AdobeのFlash Player代替となるGnash。GameSWFをベースとし、Flashの拡張子であるSWFのほとんどに対応する。「YouTube」など主要サイトの閲覧が可能だが、Flash Playerを完全に置き換えるには、さらなる作業が必要という。

 このほかには、プロプライエタリのBIOS置き換えを目指す「Coreboot」、「Ekiga」などSkypeの代替VoIPプログラム、ビデオ編集ソフト、「Google Earth」代替となるプログラムなどが挙がっている。

Free Software Foundation(FSF)
http://www.fsf.org

高優先フリーソフトウェアプロジェクトのリスト
http://www.fsf.org/campaigns/priority.html