Longhorn用仮想化ハイパーバイザの開発に遅れ――初期版では一部主要機能が非搭載に、「将来のバージョンで搭載する」とMicrosoft幹部

 米国Microsoftは5月10日、次期Windows Server(開発コード名:Longhorn)用の仮想化ハイパーバイザ(同Viridian)に搭載予定の主要機能の一部を、Viridianの初期バージョンから外すと発表した。開発の遅れが理由だと考えられるが、同社ではこれらの機能の具体的な搭載時期を明らかにしていない。

Win4Lin Pro Desktop 4.0:他の無料の仮想化製品にも及ばず

 古参の仮想化製品の一つである「Win4Lin」には今や老朽化の兆しが見え始めている。Win4Linは競合製品の数が乏しく、しかも高価であった2000年当時は全盛を極めていた。しかしそれから7年を経た現在、仮想化製品は多数存在するだけでなく無料で入手可能になっているものまでいくつもある。Win4Lin Pro Desktop 4.0には前バージョン以来特に目立った改良点はなく、今となっては時代遅れであり他製品に大差をつけられている。

IBM、System pサーバーでx86 Linuxアプリをサポートへ

 4月23日、IBMは、System p Unixサーバー上でx86アプリケーションをそのまま実行できる仮想Linux環境の公開ベータ試験を行うと発表した。このIBM System p Application Virtual Environment(AVE)技術を用いるとLinux用のx86バイナリーをそのままの形で動かすことができ、一部の企業で効果的な仮想化を妨げていた大きな障害がなくなる。これにより、数百台はともかく、数十台のサーバーであれば、1つの仮想環境への集約が実現可能となる。

インタビュー:XenSourceジェネラル・マネージャーが語る、XenEnterpriseの優位性

 米国XenSource、住商情報システム(SCS)、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の3社は4月24日、日本市場における、XenSourceの仮想化製品の提供に関して協業することを発表した。本稿では、この発表のために来日したXenSourceのアジア ジェネラル・マネージャー、Nima Homayoun(ニーマ・ホマユーン)氏へのインタビューで明かされた、XenSourceの戦略についてお伝えする。

Microsoft、Longhorn用仮想化ハイパーバイザのベータ版リリースを延期――Virtual Server 2005 R2 SP1も第2四半期に変更

 仮想化分野でライバル追撃を目指すMicrosoftの計画がつまずいた。同社は今週、次期Windows Server(開発コード名:Longhorn)に対応する仮想化ハイパーバイザのベータ版と、Virtual Server 2005のService Pack(SP)のリリースを延期したことを明らかにした。

S&Iと日本IBM、SWsoftのVirtuozzoで高集積仮想化システムを提供

 エス・アンド・アイと日本IBMは4月10日、米国SWsoftのLinux向けサーバ仮想化ソフトウェア「Virtuozzo」とIBMのPCサーバ「System x」およびブレード・サーバ「BladeCenter」を組み合わせた仮想化システム導入サービスを、同日より共同で提供すると発表した。提供内容には、サーバ本体とVirtuozzo、OS(Red Hat Enterprise Linux)、サーバ管理ツール(Plesk)、導入サービス、保守サービスが含まれる。提供価格は、最小構成(デュアルコアXeon 5110 1.6GHz×2基搭載のIBM System x 3550使用)で120万円から。