フリーソフトウェア化を視野に入れたFedoraによるリポジトリの再編成

Red Hatの支援するFedoraプロジェクトは現在、次バージョンのリリースに先がけて様々な改変を進めているところである。例えば来るFedora 7ではCoreおよびExtraソフトウェアリポジトリが統合される予定であることを契機に、非フリー系および非オープン系ソフトウェアについてはプロジェクトのガイドラインに則していないものをリポジトリから取り除くべく、Fedora開発陣による監査が行われている。そして最終的に同プロジェクトは、そのパッケージガイドラインを“フリーソフトウェア”オンリーとした内容に改訂するかもしれないというのだ。

レンダリングエンジンの置き換えによるXara LXのフォーキング

先週、ベクトルグラフィックエディタのXara LXに関して大きな動きが見られた。このプロジェクトについてはオープンソースコミュニティの貢献者たちと同社の経営陣との間に意見の対立が存在し、ここ数カ月は膠着状態に陥っていたのだが、貢献者側の1人がコードベースをフォーキングした成果を公開したことで再び動き出したのである。この行為に対しては会社側からの承認も得られており、オフィシャルなSubversionリポジトリに登録することが申し出られている。

富士フイルムなど、デジタル画像管理規格「EVERPLAY」の管理をOSTAへ移管

 富士フイルム、イーストマン・コダック、コニカミノルタフォトイメージングの3社と、光ディスクに関する技術的な仕様を提案する業界団体OSTA(Optical Storage Technology Association)は2月27日、デジタル画像管理規格「EVERPLAY」のライセンス管理と普及推進をOSTAに移管することで合意したと発表した。

決して万能とは言えないFSFEの信託ライセンス契約

今週、Free Software Foundation Europe(FSFE、フリーソフトウェア財団ヨーロッパ)は、Fiduciary License Agreement(FLA、信託ライセンス契約)公開の声明を出した。FLAとは、フリーソフトウェア・プロジェクトが著作権をまとめて単一の組織または被信託者の管理下に置くという形の著作権譲渡の契約である。FLAのねらいは、大規模プロジェクトにおける著作権管理の問題を緩和すること、また世界共通ではない著作権の差異を吸収することにあるが、厳密にどれだけの重要性や有用性、または必要性がこの契約にあるかは、フリーソフトウェア・コミュニティのどの人物に相談を持ちかけるかによって変わってくる。またFSFEは、本家である米国のフリーソフトウェア財団の忠告にある程度逆らってまでこうした動きを進めているようだ。

オープンソース周辺装置向けライセンス案にRaymondとNelsonは批判的

Tucson Amateur Packet Radio(TAPR)はオープンソースの理念を奨励し普及させる計画を支援している――ただし、その対象はハードウェア・コンポーネントだ。TAPRは、今月、コンピュータ・ハードウェア向けオープンソース・ライセンス草案を発表し意見を公募中だが、オープンソース・コミュニティーの著名メンバーから早くも批判を受けている。

BSD派生ディストリビューション全体に影響しうるライセンス問題の発覚

FreeBSDカーネルにGentoo Linuxのデザインコンセプトを組み合わせるという構想のGentoo/FreeBSDプロジェクトは現在、非常に微妙な立場に追いやられている。すべての発端は、同プロジェクトのメイン開発者であるDiego “Flameeyes” Pettenò氏がlibkvmライブラリとstart-stop-daemonに関する作業を進めている際に、1つのライセンス問題の存在に気づいた事であった。Pettenò氏の説明するところでは、その問題は同氏のプロジェクトに大幅な制限を課す可能性のみならず、その他すべてのBSD派生プロジェクトにも影響を及ぼす危険性すら秘めていると言うのだ。

フリーソフトウェア・ライセンスの作成に苦闘するブラジル・パラナ州

GNU General Public License(GPL)第3版を作成する目的の一つは、翻訳しやすいように、使用する文言を国際化することにある。その努力の必要性に疑問をお持ちの向きは、ブラジル・パラナ州における代替フリー・ライセンスへの取り組みを見ていただきたい。必ずや納得されるだろう。同州の現行代替ライセンスは、その作成意図にも拘わらず、Free Software Foundation(FSF)とそのラテンアメリカ版、FSFLAからフリーではないという烙印を押され、同州は不満をかこちながら目下改訂中なのだ。GPLの国際版があれば、こうした事態は全く生じなかったか、少なくとも必要最小限の作業で済んだだろう。

フリーJavaコミュニティで慎重な楽観論を持って受け止められたJavaのニュース

フリーJavaコミュニティは、米Sun MicrosystemsがGNU一般公有使用許諾のもとでSun Javaのコードを公開したというニュースに対し、肯定的ながら慎重な反応を示した。コミュニティのリーダーたちは、発表に協力する形でこのニュースに好意的な姿勢を示しているが、フリーJavaコミュニティの開発者たちは、ややためらいがちな反応を見せており、少なくとも一部のプロジェクトはJavaの独自の実装の開発を継続する可能性が高いと見られる。

MySQL Enterpriseの登場は顧客、貢献者に何を意味するか

また別の企業がエンタープライズ版とオープンソース版を分ける方向へと向かっている。先週、MySQL ABは、2つの異なるバージョンでMySQLを提供することを発表した。その2つとは、使用料を支払う顧客に提供するMySQL Enterpriseリリースと、オープンソース・ユーザに提供するMySQL Community Serverである。この動きはオープンソース・コミュニティにとって何を意味するのだろうか。

FSFはGPLv3の変更を分割すべし

解説:GNU General Public Licenseの3番目のバージョン(GPLv3)を策定するプロセスは、命運が尽きたわけではないが、Linus Torvaldsらのカーネル開発者の批判が厳しいことで失速した様子だ。プロセスがこれまでと同じ方向に進んだとしても、現在GPLを利用している大勢のユーザが新しいライセンスに切り替えない可能性がある。その結果がもたらす重大な影響のリスクをあえて受け止める覚悟がフリー/オープンソース・ソフトウェア(FOSS)コミュニティにあれば別だが、そろそろ戦術を見直す時期だろう。

FirefoxをめぐるDebianとMozillaの対立の背景

Debianの最新バージョンはEtchの名称で12月のリリースが予定されているが、同ディストリビューションに同梱するWebブラウザとしては、Mozillaが権利を所有するFirefoxを収録することが希望されている。この件に関するMozilla側からDebianに対する返答は、そうした形態でリリースする場合、同ソフトウェアの付属アートワークを外すことはできないという旨のものであった。なお法律関係の専門家によると、著作権法と商標法を正しく用いていれば、こうした問題はそもそもが生じなかったはず、ということになる。

Konsoleライセンス違反問題で表面化したGPLの曖昧さ

Konsoleの作者Lars Doelle氏は7月、2つのプログラムにKonsoleのライセンスであるGPL(GNU一般公衆利用許諾契約書)に違反している疑いがあるというメモをMotorolaFans.comのフォーラムへと投稿した。GPL違反という問題は今に始まったことではない。しかし今回の場合Doelle氏は違反者に対し告知するだけに留まらず、違反プログラムの「ユーザ」に対しても違反プログラムの使用禁止を命じている。

クリエイティブ・コモンズ改訂に立ちはだかるGPLと同種の問題

CCL(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)は、現在GPL(GNU一般公衆利用許諾書)に次いでおそらく最もよく使用されているオープンソースライセンスだ。それにも関わらず、GPL 3.0の起草が広くメディアで取り上げられているのに対し、現在進行中のCCLの改訂はほとんどメディアに注目されていない。またそれら二つのライセンスの起草者たちも、互いに相談しながら起草を行なうというようなことはしていない。しかし実はCCL 3.0の優先事項にはGPL 3.0における優先事項と同種のものが少なくない。例えば、言い回しの明瞭化、用語の国際化、DRM(デジタル著作権管理システム)問題への対処などである。中でももっとも優先すべき共通の重要事項はと言えば、主な利害関係者の要求を満たすということに他ならない。つまり、ライセンスの詳細の議論と同じくらいに苦労が絶えないのが、有力な利害関係者からライセンスに対する支持/信用を取り付けるという部分というわけだ。

FSFに辟易するLinus Torvalds氏

先週金曜(9月22日)、GPLv3のドラフトを非難する声明書が数名のカーネル開発者によって公表された。これを受けて、Software Freedom Law Center(SLFC)の議長Eben Moglen氏は昨日、GPLv3の策定プロセスへの参加を求める「新たな案内状」をカーネル開発者に宛てて出すことになった。Moglen氏の文面に対し、Linus Torvalds氏は、GPLv3に対する自分の立場ははっきりしており、FSFにはいい加減うんざりしていると応じた。

アップデート版Free Documentation Licenseのリリース

GNU General Public License(GPL)の変更に関する論争が未だ収まらない中、Free Software Foundation(FSF)はGNU Free Documentation License(FDL)の新バージョンについて、その討議草案をリリースした。今回のFDLにおける変更の多くはGPLでの変更を反映したもので、例えば海外での適用を視野に入れた表記の明確化や用語の変更なども、そうした措置の一環である。その他にもこの草案では、オーディオおよびビデオに関するライセンスの拡張、公正使用についての定義、FDLを簡略化したSimpler Free Documentation License(SFDL)の導入が行われている。ただし、以前から寄せられていた批判意見を沈黙させるのに、こうした変更だけで充分であると言うには少し無理があるだろう。

Linus Torvalds氏がGPLv3策定プロセスに参加しない理由

Linus Torvalds氏はGNU General Public License(GPL)バージョン3の草案作成に参加していないが、それは何故なのだろうか? これまでにもTorvalds氏は、しばしば同プロセスおよびGPLv3の草案そのものに対する批判をしてきており、また最近ではカーネル開発者間での非公式な意見調査において同ライセンスに対する反対票を投じていることから、この草案プロセスに同氏が参加しない理由は明白のようにも思われる。Torvalds氏は、委員会という形態を嫌悪する理由として、こうした運営方式では同氏が好ましいと考える寄与が成されないこと、および、他のすべてのライセンスをGPL下に囲い込もうとしているFree Software Foundation(FSF)との間に、理念上の相違がある点を挙げている。

GPLにドイツ裁判所からお墨付き

最もよく知られたフリーソフトウェア・ライセンスGPLに抵触したとして民事訴訟を起こされていたD-LINK Germany GmbHに対して、ドイツ法廷はこのほどGPLにとって記念すべき判断を示した。この訴訟は、gpl-violations.orgプロジェクトを通じて、GPLで保護されたソフトウェアの違法利用を撲滅すべく活動している著名なLinuxハッカーHarald Welteが起こしたもの。電子メールでの取材に対し、Welteは、不法行為の内容と証拠収集活動について語った。

Fourth International GPLv3 Conference開催レポート

Free Software Foundation(FSF)は先月、インドのバンガロールに所在するIndian Institute of Managementを会場として、Fourth International Conference on GPLv3(第4回GPLv3国際会議)を開催した。参加者数は、インド国内全域はもとより、日本、フランス、ドイツなどの海外参加者も含め、約150人に達した。今回は、大幅な改訂が行われたGPLv3第2草案の完成後に開かれた最初の会議でもあったため、Richard StallmanおよびEben Moglenの両氏は新規草案の内容を詳しく解説すると同時に、出席者から寄せられた多くの質問事項に答えていた。