米MS:EC是正命令に対応したライセンスプログラムで初契約
米Quest Softwareと米Microsoftは8日(米国時間)、通信プロトコルについて、新ライセンスプログラムの「WSPP」に基づく契約を結んだと発表した。WSPPは欧州委員会(EC)がMicrosoftに下したEU競争法(独禁法)違反の是正命令に応えたプログラムで、これが初の契約となる。
Questはシステム運用管理ソフトの大手で、ライセンス契約に基づき、Windowsサーバー製品の通信プロトコルについて技術情報の提供を受ける。ネットワークサービス「アクティブ・ディレクトリ」と、UNIX、Linux、Javaの認証システムが連携できるソリューションを開発する計画で、異種混合環境での相互運用強化を図る。
WSPP(Work Group Server Protocol Program)は、ECの04年3月のEC是正命令への対応として新設された。しかし、ECは今月1日、互換性確保のための情報はなお不十分で、Microsoftのライセンス料は不適切とみて、新たな制裁金を科する可能性を示している。【高森 郁哉/Infostand】
Quest Software
http://www.quest.com/