Microsoft、仮想化機能の正式名称を「Hyper-V」に決定――Windows Server 2008の価格とライセンス体系もあわせて発表

 米国Microsoftは11月12日、スペインのバルセロナで開催中の「TechEd IT Forum 2007」において、同社の仮想化ハイパーバイザ技術(開発コード名:Viridian)の正式名称を「Hyper-V」に決定したと発表した。また、2008年に発売が予定されている「Windows Server 2008」の価格とライセンス条件もあわせて発表した。

マイクロソフト、次期サーバーOSと仮想化テクノロジーのライセンス体系

 マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は11月13日、次期OS「Windows Server 2008」日本語版のライセンス体系を発表した。また、ハイパーバイザー型の仮想化テクノロジーの名称を「Hyper-V」に決定。Windows Server 2008とは別に仮想化製品として「Hyper-V Server」日本語版を提供する。

Red Hatが明かした今後のロードマップ

 昨日(11月7日)、オープンソースソフトウェアベンダRed Hatの上級管理職層がジャーナリストとアナリストの前で新たなアプライアンス・プラットフォームを披露し、仮想化技術が同社の長期計画にどう絡んでいくかを語った。結論は、万事計画どおりに行けばRed Hatがほぼ8年後に世界のサーバ市場のシェアの半分を手にするというものだった。

Apple、Leopard Serverの仮想化をサポート――ライセンス条件を変更し、仮想マシン上で複数サーバOSを稼働可能に

 米国Appleはこのほど、最新サーバOSであるMac OS X Server v10.5 Leopardのライセンス制約を緩和し、複数のサーバOSを仮想マシン(VM)上で稼働させることができるようにした。Mac対応の仮想化ソフトウェアを開発するベンダー各社は、Appleがビジネス市場に注力し始めた兆候と歓迎している。

Microsoft、「Viridian」の主要APIをOSPの下で公開へ――特許権の非行使などを含め、顧客やオープンソース・コミュニティに無料開示

 米国Microsoftは10月24日、「Viridian」の開発コード名で知られる仮想化ハイパーバイザ「Windows Server Virtualization(WSV)」の主要APIを、OSP(Open Specification Promise)の下で公開すると発表した。WSVのリリースに合わせ、顧客やビジネス・パートナー、オープンソース・コミュニティなどに無料で開示・提供する。

ノベル、Xen仮想化とHAクラスタを習得できるトレーニング提供開始

 ノベル(本社:東京都品川区)は、同社製Linuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise Server 10」を使用して、Xen仮想化技術とHAクラスタ技術の実装を習得できるトレーニングプログラム「アドバンスド・テクニカル・トレーニング(ATT)」を2007年10月30日から提供開始する。受講価格は33万6000円。

NEC、世界最小クラスのデスクトップ型シンクライアント端末

 NECは10月15日、幅広いマルチメディア機能に対応し、社外からVPN(Virtual Private Network)を経由して安全に社内システムに接続できる、手のひらサイズのデスクトップ型シンクライアント端末「US110」と、既存システムにあわせてカスタマイズ可能なモバイルノート型シンクライアント端末「US60」を発売した。

Dell、顧客のサーバ仮想化を支援するコンサル・サービスを強化――仮想化機能組み込み型サーバも年内に提供開始

 Dellは10月10日、顧客の仮想化環境構築を支援するコンサルティング・サービスを強化すると発表した。これにより、サーバ製品とサービスを組み合わせた仮想化ワンストップ・ソリューションの提供をねらう。併せて、VMwareの仮想化ソフトウェア「ESX Server 3i」を組み込んだサーバの提供を、2007年内にも開始することを明らかにした。