北米大陸の両端に位置する2つの大学を結んで展開される野心的ディザスタ・リカバリ・プロジェクト

 今、メイン州とカリフォルニア州という米国の東西両端に位置する州にキャンパスを構える大学の間で、北米大陸をまたいでハードウェアとソフトウェアの共有を図ろうとするディザスタ・リカバリ(災害復旧)のための共同プロジェクトが進められている。本稿では、教育機関のみならず、一般企業からも、ディザスタ・リカバリのモデル・プロジェクトとして注目を浴びているこの取り組みの詳細を報告することにしたい。

Cisco、「VFrame Data Center」に「VMware Virtual Infrastructure」を統合――Data Center 3.0戦略強化の一環として

 米国Cisco Systemsは9月12日、データセンターの物理リソースの一元管理とプロビジョニングを行う「VFrame Data Center(DC)」と、米国VMwareの仮想化ソフトウェア・スイートの「VMware Virtual Infrastructure」を統合し、「Data Center 3.0」戦略を強化/拡大すると発表した。

VMworldが開幕。グリーンCEO「仮想化がデータセンターを変革する」――効率性が向上したESX Serverの新版を発表し、“仮想化市場リーダー”をアピール

 米国VMwareが毎年開催しているユーザー・コンファレンス「VMworld 2007」がサンフランシスコで9月11日に開幕した。IT業界における最注目トピックの1つである仮想化技術にフォーカスしたイベントとして、会期中(9月11日~9月13日)は、仮想化関連ベンダー各社からさまざまなセッションおよび展示が行われる。

VMware Fusionのレビュー

 手元にApple製コンピュータがあるLinuxユーザなら、Mac OS X用の仮想化ソリューションに興味があるかもしれない。今月初めにベータ版が正式にリリースされたVMwareのFusionは、Macのデスクトップ上でLinux(またはその他のx86/AMD64用OS)を動作させることができ、Mac上で複数のオペレーティングシステムに同時にアクセスする必要のあるマルチOSユーザにとってすばらしいソリューションを提供している。

仮想環境でのセキュリティを考える――ベストプラクティスを実践し、仮想マシン・プラットフォームをマルウェアから守れ

 仮想化技術が企業に本格的に普及するにつれて、仮想環境においてもセキュリティの重要性がクローズアップされるようになってきた。本稿では、仮想環境におけるセキュリティのベストプラクティスを紹介するとともに、この分野の最新技術動向をお伝えすることにしたい。

VirtualBox 1.5.0:シームレスなウィンドウの実現などを含むアップデート

 innotekは今週、同社のオープンソース仮想化ソフトウェアであるVirtualBoxの大幅なアップデートをリリースした。innotek社CEOのAchim Hasenmueller氏によると、今回リリースされたVirtualBox 1.5.0 for Windows and LinuxではLinuxシステム版で初めて、シームレスなウィンドウ――Linuxデスクトップ上でWindowsアプリケーションを単独で表示することができる機能――が実現されているという。

Microsoftの仮想化担当幹部、「Viridian」への批判に答える――「VMwareに追いつくための時間は十分に残されている」

 仮想化ハイパーバイザ「Windows Server Virtualization」(開発コード名:Viridian)は、Microsoftにとってきわめて重要であると同時に悩みの種でもある。当初、 Viridianは「Windows Server 2008」(同Longhorn)の一機能として提供されるはずだったが、開発の遅れから主要機能の一部が外され、現時点では同サーバのアドオンとしてリリースされることになっている。Network World オンライン編集部はこのたび、Microsoftの仮想化戦略担当ゼネラル・マネジャー、マイク・ニール氏にインタビューを行い、Viridianや仮想化ライセンスなどについて話を聞いた。

米国Citrix幹部に聞く――“XenSource買収”の意義と展望――「買収の目的は、仮想化によるインフラの俊敏性向上にあり」

 先ごろ、米国Citrix Systemsによる米国XenSourceの買収計画が発表された。それを機に、Network World Online米国版では、同社のCSO(最高戦略責任者)、ウェス・ワッソン氏への単独インタビューを行い、XenSource買収の目的と展望を聞いた。以下、その内容を報告する。

IT Minute:セキュリティビジネス分野にVMwareが進出という噂は本当か?

 伝え聞くところによると、仮想化ソリューションのプロバイダであるVMwareがサーバ/デスクトップ環境のセキュリティベンダであるDeterminaを買収したという話である。今のところVMware側からはDetermina買収に関する正式リリースは出されておらず、Determina側もこの件に関しては口をつぐんでいるが、GartnerのアナリストであるNeil MacDonald氏は今回の買収劇を確認したとのことだ。ただし同氏は、これをもってVMwareがセキュリティビジネスに参入するとは必ずしも結論付けられないとしており、むしろ今回の買収については、オペレーティングシステムおよびハイパーバイザ(hypervisor)のセキュリティに仮想化ソリューションが寄与しうる“レベルを高める”ことになるとしている。