美しいがOOoとは響き合わないSymphony

 IBMは先月、OpenOffice.org開発への協力を発表翻訳記事)し、そのちょうど一週間後にLotus Symphonyをリリースした。Lotus Symphonyは、OpenOffice.orgのコードをベースとしたオフィススイートだ。今回試してみたところ、Lotus Symphonyには優れた部分が数多くあることが分かった。しかしOpenOffice.orgコミュニティに対しては悪影響を与えかねないことが心配になった。

OpenOffice.org Impress対Microsoft PowerPoint Office対決 第2戦

 スライド・プレゼンテーションを作る機能を比べた場合、OpenOffice.org(OOo)ImpressとMicrosoft Office PowerPointではどちらが優れているのだろうか。筆者が2年前に比較したときの結論は、どちらにも他方にはない機能があるというものだった。それでは、現在の最新バージョンではどうだろうか。それを見るために、Microsoft Office 2007とOpenOffice.org 2.3をインストールしてスライドショーを作ってみた。驚いたことに、差は前回よりも開いていた。圧勝と言うほどではないが、その差は明らかである。

Officeソフトウェア対決:OpenOffice.org対Microsoft Word、ラウンド3

 このところ、数年おきにOpenOffice.org WriterとMicrosoft Wordの比較を行っている。最初の比較が2002年、2回目は2005年だった。これら2回の比較では、安定性の高さに限らず、OpenOffice.orgのほうが優れている、との結果が出た。Microsoft Office 2007が登場して半年が経過し、OpenOffice.org 2.3の正式リリースが近づいている今、両者の状況はどうなっているだろうか。それを確かめるべく、大半の中・上級ユーザが利用するであろう各要素について両者の比較を行った。

IBM、OpenOffice.orgプロジェクトに正式参加――Lotus製品のコードを提供へ

 米国IBMは9月10日、これまで留保していた「OpenOffice.org」プロジェクトへの参加を正式に表明、同オフィス・スイートに自社コードを提供すると発表した。同社では、国際標準化機構(ISO)がMicrosoftの文書フォーマット「Office Open XML(OOXML)」の標準化を否決したことが、OpenOffice.orgへの参加理由の1つだとしている。

OpenOffice.org向けの巧妙なバージョントラッキングソリューション

 OpenOffice.orgは1つのドキュメントについて複数のバージョンを保存できるが、この機能には実用性を制限するいくつかの欠点がある。初心者にとって、すべてのバージョンを1つのファイルに保存するのは、手持ちのすべての卵を1つのかごに放り込むようなものだ。何より、このアプローチでは、バージョンの共有やドキュメントに対する変更の管理を他のユーザとの間で行うのが難しい。本格的なバージョントラッキングシステムまたは専用のドキュメント管理ソリューションを使うという手があるが、ドキュメントの各バージョンを管理してその変更を他のユーザが把握できるシンプルな方法を求めている人にとっては行き過ぎの感がある。そこで、折衷案として浮かび上がってくるのが、OpenOffice.orgを使ってドキュメント変更のRSSフィードを管理するという方法だ。

OpenOffice.orgのグラフ作成システムに施された美容整形的な改善

 OpenOffice.orgのユーザインタフェース(UI)と言えば、独自仕様の部分とMicrosoft Officeから拝借した部分とのミスマッチが、悪い意味でその特色であった。現在準備中のバージョン2.3では、遅まきながらその辺の不備を改善すべく一部機能の“美容整形”に挑戦したようで、具体的にはグラフ(チャート)サブシステムまわりの改修が行われている。

OpenOffice.orgをドキュメント変換ツールとして活用する方法

 OpenOffice.orgはサービスの1つとして実行できることをご存じだろうか。この機能に関しては、ちょっとした利用法がある。それは、OpenOffice.orgをドキュメントのファイルフォーマットの変換エンジンとして立ち上げておき、Webベース型インタフェースやコマンドライン系ツールを介して操作するという使い方である。ただしこうした形でOpenOffice.orgのファイル変換機能を利用するにはJODConverterの助けを借りなければならない。

Pentaho、自社オープンソースBIツールを次期OpenOfficeに統合――新たなユーザーの獲得を目指し、OpenOfficeコミュニティと協力

 BI(ビジネス・インテリジェンス)ベンダーの米国Pentahoは4月19日、OpenOfficeコミュニティと協力関係を結んだと発表した。Pentahoは、オープンソースのBIツールを次期「OpenOffice.org」に統合することで、同オフィス・スイートのユーザーに自社製品をアピールしたい考えだ。