ChangeLog:Microsoft、オープン系ファイルフォーマットのサポート宣言と大いに矛盾する

 先週の金曜日にGroklawに投稿された記事によると、テキサス州やミネソタ州で検討中の法案と同様に、現在カリフォルニア州においても公共機関の使用するドキュメント類をオープン系ファイルフォーマットに統一する条例制定が議論されているが、その提案者であるMark Leno氏に対して反対意見のメールを出そうとMicrosoftが呼びかけているそうである。

NeoOfficeの最新リリース――バージョン2.1が公開

 新規にリリースされたNeoOffice 2.1のダウンロードページが公開された。NeoOfficeは、OpenOffice.orgをベースとして大幅な変更を施し、Mac OS X専用に仕立て上げられたアプリケーションスィートである。両者のバージョン番号を見比べてみれば分かるように、NeoOffice 2.1の母体となったのはOpenOffice.org 2.1であるが、NeoOfficeについてはルック&フィール的な変更よりもOS Xとの親和性の向上が果たされている点を特筆しておくべきであろう。

OOoとWordの文書を相互変換――2種類のOpenXML用トランスレータの完成度についての比較レポート

 通常のオープン系ワープロ用ドキュメントとMicrosoftのOpenXMLフォーマットとの間でファイルを相互に変換したい場合、現在少なくとも2つの選択肢が存在している。1つはNovellから提供されているOpenOffice.org機能拡張形式のユーティリティであり、もう1つはMicrosoft Word用アドインとして開発が進められているトランスレータである。この両者を今回実際に試用したところ、その優劣は明確な違いとなって現れてしまった。

OpenOffice.orgのWriter文書をウェブで出版

OpenOffice.orgにはWriter文書をHTML/XHTMLにエクスポートする機能があるものの、きれいなHTMLファイルに変換するという観点からは満足な状態にあるとは言えず、最も単純な部類のWriter文書でさえも冗長でわかりにくいHTMLに変換されてしまう。また元のレイアウトを忠実に再現しようとしているものの、完璧とはほど遠い結果であることも多い。さらに言えば、今日ではブログやwikiがウェブの主役だというのに、HTMLページを静的に出版するというのはあまりにも90年代っぽい話ではないだろうか。それならば、Writer文書をきれいなHTMLページやwiki文法のテキストファイルへ変換したい場合には、どのような選択肢があるのだろうか?実は、かなり多くの選択肢があるのだ。

OpenOffice.orgをMySQLに接続する

OpenOffice.orgの長所の1つは、さまざまなデータベースエンジンを使えることだ。適切なドライバさえあれば、事実上すべてのデータベースシステムに接続できる。MySQLも例外ではない。ただし、使用するデータベースドライバを決め、MySQLとOpenOffice.orgの接続を設定するには、少しばかり工夫が必要になる。以下に手順を追って説明したい。

ユーザー企業の反応は?──ECMAのOpen XML承認で

 先週、米Microsoftが開発した文書フォーマット「Open XML」がECMA(欧州電子計算機工業会)の承認を勝ち取り、ODF(OpenDocument Format)のライバルになるうえで必要とされた“標準機関によるお墨付き”を獲得した。これで、ユーザー企業にとっても、Open XMLを採用することの正当性が得られたことになる。以下、ユーザーの反応を追ってみた。

Novell、Open XMLをサポートした「OpenOffice.org」を提供

 米Novellは12月4日、自社が提供しているオープンソースのオフィス・スイート「OpenOffice.org」で、マイクロソフトの独自フォーマットであるOpen XMLをサポートすると発表した。Open XMLをサポートしたノベル版OpenOffice.orgの提供開始時期は来年1月末。マイクロソフトのオフィス・スイートである「Office 2007」の一般発売とほぼ同時期だ。

O3Spaces、文書コラボレーションでSharePointに挑戦

スタンドアロンのオフィス・ツールであるOpenOffice.orgには、Microsoft OfficeにおけるSharePointに相当するようなバックエンド・ソリューションが欠けていた。つまり、オフィス・スイートを統合して文書を共有・管理する環境を作り上げるソフトウェアがなかった。確かに、バージョン管理アプリケーションやユーザー管理アプリケーションは幾つかある。しかし、OpenOffice.orgと連携して普通の人にも簡単に使えるようなアプリケーションは一つもなかったのだ。その空白を埋めるべく登場したのが、若いオランダ企業がリリースしたO3Spacesだ。OpenOffice.orgやその商用版であるStarOfficeを使うワークグループや小規模企業向けの、コラボレーションと文書管理のための統合アプリケーションである。

OpenOffice.org CalcがExcel VBAをサポート

ExcelユーザがOpenOffice.orgの使用を検討した場合、Microsoft Officeのマクロ言語であるVisual Basic for Applications(VBA)がサポートされていないことが気になるかもしれない。長年にわたってコツコツ蓄積してきた自作のExcelマクロがたくさんあるユーザなら、それが一切使えなくなるのが嫌でOfficeにとどまる、というケースも起こり得る。そんなユーザに、再考の時が来た。Novellが、OpenOffice.orgのソースコードを基に、Excel VBAをサポートするバージョンを独自に開発したのだ。

OpenOffice.orgによるテンプレートおよびクリップアートのデザインコンテスト

Open Office.orgの提供するオープンソース系ビジネススイートのユーザにとっての朗報だが、このたびOpenOffice.orgおよびWorldLabel.comをスポンサーに冠したテンプレート/クリップアートのデザインコンテストが開催され、入賞者には相応の賞品が提供されるとのことだ。応募作の受け付けは10月13日までで、最も優れたテンプレートないしクリップアートデザインを提出した者にはそれぞれ優勝賞金750ドルが与えられる他、各カテゴリにおける2位から5位までの入選者にも相応する賞金が授与される。

OpenOffice.orgの現状

OpenOffice.org 2.0がリリースされてから1年近くになるので、先週、オレゴン州ポートランドで開催されたOSCON(O’Reilly Open Source Convention)で、Louis Suárez-Potts(OpenOffice.orgのコミュニティ評議会議長兼コミュニティ・マネージャ)と同席して、OpenOffice.orgの開発ロードマップがどんな具合か訊ねた。Suárez-Pottsは、開発は順調に行っているが、OpenOffice.org 3.0のリリースはもう少し先になるだろうと言った。

OSSの普及を推進する: 小さな一歩から

先ごろOSSムーブメントに対する批判をしたので(自分では建設的なものだと思っている)、今回はOSSの普及を推進する最善の方法を述べたい。先日の記事ではあのように言ったが、それでも私はオープンソース・ムーブメントを信じている。しかし、コミュニティは間違った方法でOSSを普及させようとしていると思う。