マウスジェスチャを設定するEasyStrokeとGestikk

 どういうわけかマウスジェスチャーはデスクトップユーザーに今一つ受け入れられていない。マウスの動きでコマンドを開始したりキーの組み合わせをシミュレートしたりするという操作法は、マウスとキーボードの間でしょっちゅう手を動かしたくない人や、身体的な理由でタイピングに不自由を感ずる人に向いている。だがマウスジェスチャーのことを知らないユーザーはいまだ多く、需要はほとんどないように見える。KDE 4のリリースが開始されて9ヶ月経つのに、KDEは初期のバージョンのデスクトップにおいてマウスジェスチャー機能を使えるようにしたところのソフトウェアや設定をまだ何も実装していない。一方、GNOMEはどうかと言えば、Mouse Preferences → Accessibilityタブで限られたジェスチャ機能を利用できるに過ぎず、それ以上のものはまだ何も用意されていない。こうした事情から、最近リリースされた EasystrokeGestikk はデスクトップの付加機能として大いに期待が持てる。操作と作りはどちらも似ており、マウスジェスチャーをセットアップして管理するツールとして、そこそこ使える水準に達している。

機能の向上を期待させるKOffice 2.0ベータ版

koffice_thm.png

 KOfficeは長い間、主要なオフィスアプリケーションを追う位置にあった。もう開発に何年もかけているにもかかわらず、機能的にはまだOpenOffice.orgに及ばないが、十分に完全な機能を有しており、愛用者コミュニティも存在する。今回のベータ第1版からは、KOffice 2.0はまだOpenOffice.orgなどの競合するフリーソフトウェアに匹敵するレベルにはならないものの、そのレベルに向けた大きな一歩を踏み出していることがうかがえる。

KDEメニューの聖杯を手にしたLancelot

 KDE 4が生まれてから約8ヵ月が過ぎ、既にメインメニューを3つの選択肢から選べるようになった。以前はデフォルトのKickoff(これはメニューツリー内を不器用に移動する代物)を使うか、使い慣れた(しかし扱いにくい)クラシックメニューに戻るしかなかったが、今ここに Lancelot が初のフルリリースを迎えた。他の2つの選択肢の弱点を解消し、全面的にモダンなメニューをKDE 4に与える新しい選択肢である。

開発者とユーザをつなぐKDEのCommunity Working Group

 KDE 4が散々な評価を受けた翻訳記事)ことでKDEプロジェクトが得た教訓の1つが、ユーザの声をもっとよく聞く必要があるということだった。その具体策の1つとして、先日終了したKDEの年次コンファレンスAkademyで発表されたのが、Community Working Group(CWG)の新設だ。発表によると、CWGの目的は、「ユーザのニーズを開発者に伝えたり、開発者の意向や計画をユーザに伝えたりなど、ユーザと開発者の意思疎通を集約する」ことだという。設立作業が進められているCWGの今後の見通しについて、CWGの初期メンバ5人の中から、Anne Wilson氏とJuan Carlos Torres氏に話を聞いた。

KDE 4.2に向けた10の提案

 7月にリリースされたKDE 4.1は、非常に多くの改善翻訳記事)がなされ、筆者が使った中で最も優れたデスクトップに仕上がっている。しかし、改善の余地がまったくないわけではない。来年の2009年にはKDE 4.2がリリースされるだろう。そこで、将来のKDEをグッとよくするであろう改善点を10点提案する。開発者の方には、是非検討してほしい。

KDE 4問題によってコミュニティユーザから消費者ユーザへのシフトが鮮明に

 昨日翻訳記事)、KDE 4に対するユーザからの反発についてお伝えした。その原因については今なお定かではないものの、どうやらこの状況は、KDEが計画段階で前提としていた条件や、各ディストリビューションがまだ一般利用向けではないリリースを早急に含めてしまったことや、フリーソフトウェア関連の扇情的なブログやマスコミなどといった要素が複雑に入り交じって起こったということのようだ。とは言え、ことによると最大の原因の一つかもしれない、FOSSのユーザベースが明らかにシフトしているということについてはまだ十分に議論されていないように思われる。つまり、今回KDE 4が短期間のうちに徹底的に拒絶されたことから考えると、フリーソフトウェアのユーザは、革新性を重視する博識な少数のグループから、従来の方法や慣れた方法を重視して変化に対してはさかんに懐疑的な態度を取る、より大規模なグループへとシフトしているように思われる。

KDE 4のリリースは何が問題であったのか?

 本年1月にKDE 4.0が最初にリリースされた当時に感じたのは、これこそが新時代のデスクトップ開発の礎となるべき存在だろうという予感であった。ところがその後、実際にバージョン4.xが各種ディストリビューションにて同梱されるようになると、否定的な見解の方が大勢を占めるようになってしまったのである。この7月末にはバージョン4.1のリリースが予定されているのだが、そこで浮かび上がってくるのが“KDE 4.0はいったい何が不味かったのだろう”という疑問である。

Linux上でマウスジェスチャーを使う

 私がマウスジェスチャーを初めて使ったのはOperaブラウザ上で意図せずしてであったのだが、メニューを使ったりナビゲーションツールバーにマウスを移動させたりしなくても、ブラウザ履歴の前後のページへ移動したり、新規ウィンドウを開いたり、タブを閉じたりするなどの様々なことを素早くすることができるので、すぐに気に入ってしまった。今やマウスジェスチャーはFirefoxやKonquerorでも使うことができるだけでなく、GNOMEやKDEデスクトップ環境でも使うように設定することができるようになっている。

Kommando: KDEのフローティングパネル

  Kommando は、KDEのフローティングコマンドパネルである。Neverwinter Nightsオンラインゲームのコマンドホイールに触発され、円形をしている。その開発ぶりはDebianの公式リリースにも負けない遅さで、ようやくバージョン0.5.2になったばかりだが、設定性能の高い便利なパネルとして、KDEの多くのパネルの中でも特異な存在になっている。

KIOスレーブ活用術

 KDE Input/Output(KIO)スレーブはKDEの持つ多くの機能を担っている働き者だ。ファイルシステム、ネットワークプロトコル、検索機能といった多様なリソースに対して一貫したアクセス法を与える。KDEアプリケーションがそうしたリソースに標準的な方法でアクセスできるのは、KIOスレーブが支えているからなのだ。FTPセッションを開いてリモートにあるファイルを手元にあるかのようにコピーしたり移動したりリネームしたり削除したりできるのも、Secure Shell(SSH)を介して接続しリモートのファイルをローカルにあるかのように使うことができるのもKIOスレーブのお陰だ。Webの閲覧でさえ、KIOスレーブを使っている。

KoverartistによるCDケースカバーの簡単作成

 カメラからLinuxコンピュータに写真やビデオを移し、それをDVDに焼くだけなら、さまざまなオープンソースツールがあって、どれでも選べる。だが、焼いたディスクをおじさん、おばさん、いとこに送るまえに、それに自分だけのカバーをつけられたらすばらしいと思わないだろうか。 Koverartist は、芸術的なCDケースカバーを簡単に作るためのKDEアプリケーションである。

バーコードだけでなくラベルも印刷できるKBarcode

 フリーソフトウェア・プロジェクトには、ソフトウェアの機能を正しく反映した名前を付けないという悪癖があり、いらいらさせられることが多い。たとえば、KBarcode。その名の通りバーコードを生成することもできるが、多くの人にとっては、ラベルや名刺のエディターとしての方がはるかに有用だと思われる。しかし、そうしたエディターを探している人がいたとしても、この名称では見過ごしてしまうだろう。インタフェースのデザインに多少使いにくいところはあるが、同種のソフトウェアに勝るとも劣らないのに残念なことだ。

KDE 4で変わるデスクトップ環境

 先週金曜(1月11日)、2年半を超える構想と開発の期間を経て、KDE 4が正式にリリースされた。この定評あるデスクトップ環境の新バージョンでは、パフォーマンスやデザインから収録アプリケーションとシステムツールに至るまで、ほぼすべてのレベルで大がかりな見直しが行われている。ほかのデスクトップの影響も見受けられるが、大半のユーザは何百もの新機能から気に入った点を見つけられるはずだ。ただし、ユーザによる最終的な評価は、新たなレイアウトと考え方を許容できるかどうかに依存するだろう。