KDE、「KDE 4.2」べータ版リリース
KDE Communityは11月26日、オープンソースのデスクトップ環境の最新版「KDE 4.2」ベータ版をリリースした。バイナリパッケージを同コミュニティのWebサイトよりダウンロードできる。ウィジェット「Plasma」などが強化されている。
KDE 4.2は、「Caterpillar」という開発コード名を持つ最新版。最新版では、多数のバグ修正のほか、Plasmaなどを強化した。Plasmaは、RubyやPythonで作成できるアプレット開発環境で、「Google Gadgets」のロードが可能となったほか、JavaScriptのアプレットとMac OS Xのダッシュボードウィジェットへの対応を強化した。Plasmaアプレットとしては、ファイルプレビュー、デスクトップアクティビティの切り替え、新しいフィードのモニタリングなどのアプレット、カレンダーなどのユーティリティが加わった。
デスクトップエフェクトでは、Magic Lamp、Cube、Sphereなどのスイッチャが追加され、グリッドなど既存のものも強化された。モーションダイナミクス技術により、すべてのエフェクトがより自然になり、エフェクト選択UIを一新した。使い勝手も改善し、タスクバーでのグループ化と複数列表示、システムトレイでアイコンを隠すなどのことが可能になった。
アプリケーションでは、ファイルマネージャ「Dolphin」がツールバーにあるファイルのプレビューに対応した。Webブラウザ「Konqueror」では、KHTMLにあるドメイン名データをプリフェッチすることで読み込み時間を短縮するという。このほか、「Kmail」「Kontact」プリンタ設定システムなど、数多くの強化が行われている。
バージョン4.2は今後、ベータ2、RC版のリリースを経た後、正式版を2009年1月末にリリースする予定という。
KDE Community
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