KDE Community、「KDE 4.2」をリリース

 KDE Communityは1月27日、オープンソースのデスクトップ環境「KDE 4.2」正式版をリリースした。ソースコードとバイナリを同コミュニティのWebサイトからダウンロードできる。

 最新版は、2008年1月にリリースしたバージョン4.0を土台に、マス向けに機能強化を図ったバージョン。デスクトップのユーザーインターフェイス「Plasma」を強化、Plasmaアプレットの種類が増え、スクリーンセーバー上で利用可能となった。Plasma Panel、システムトレイも強化されている。

 ウィンドウマネジャ「KWin」も改良した。モーションダイナミクス技術により、すべてのエフェクトがより自然になった上、「Cube」「Magic Lamp」などのスイッチャも追加された。ノートPC向けの電力管理機能も強化されている。

 アプリケーションでは、ファイル管理「Dolphin」、電子メール「KMail」、Webブラウザ「Konqueror」などで機能強化を行った。プラットフォーム側では、JavaScript、Python、RubyでPlasmaウィジェットが作成できるようになった。また、KDEが利用する「Qt」がLGPLを採用することが決定しており、これによりKDEライブラリとQtを利用した商用ソフトウェアを開発しやすくなるとしている。

KDE Community
http://www.kde.org