「Amarok 2.0」がリリース、KDE 4に対応
Linux向けの音楽プレイヤー「Amarok」を開発するAmarok Projectは12月10日、最新版「Amarok 2.0」をリリースした。「KDE 4.0」を採用し、ユーザーインターフェイスを全面的に書き換えた。主要Linuxディストリビューションに対応、同プロジェクトのページよりダウンロードできる。
Amarok 2.0は、2年の開発期間を経てリリースされる最新バージョンで、約4年半前にリリースされた前バージョンから大幅に変更されている。
ユーザーインターフェイスは「KDE 4.0」をベースに一新し、Solid、Phonon、PlasmaなどKDE 4の最新機能を利用した。Last.fm、Magnatune、Jamendoなどのオンラインサービスとの統合性を強化、KDEの「GetHotNewStuff」を利用してオンラインサービスを追加できる。スクリプトAPI、プラグインのサポートにより、機能やサービスの統合を強化、画面中央の「Context View」スペースで表示する情報を、アプレットの追加により決定できる。これらの機能強化により、再生中の楽曲の歌詞や同じアーティストのアルバムなど、状況に応じた情報にアクセスしやすくなったという。
これまでの「Dynamic Playlists」に代わって「Biased Playlists」としてプレイリストを管理できる。だが、1.4で提供されていた機能すべてが揃っているわけではなく、プレイリストのフィルタリング機能などは今後のアップデートで加えていく予定という。対応デバイスも変更されており、プレイヤーウィンドウなど一部削除された機能もある。また、データベースサポートはMySQLのみとなった。
最新版は、FreeBSD、Kubuntu、openSUSE、Fedoraなど主要Linuxディストリビューションに対応、Mac OS XとMicrosoft Windowsは、KDE 4が開発中であるため、実験的対応となっている。
Amarok Project
http://amarok.kde.org/
「Amarok 2.0」ダウンロード
http://amarok.kde.org/wiki/Download