米IBM、Ciscoら、ITセキュリティに対応する業界団体を立ち上げ

 米IBMは6月26日(カナダ時間)、米Cisco Systems、米Intel、米Juniper Networks、米Microsoftとともに、インターネットセキュリティの業界団体「Industry Consortium for Advancement of Security on the Internet(ICASI)」を設立したと発表した。複数の製品に影響する脅威など、複雑になるセキュリティ対策に取り組んでいくという。

IBM Lotus Symphonyは、古いOOoコードを使ったエンタープライズ狙い

 過去にOracle、今度はIBM。いったい、オープンソースソフトウェアを企業向けのビジネスにすることをどう考えているのだろう。OracleはOracle’s Unbreakable Linux計画を打ち出した。実体はRed Hat Enterprise Linux(RHEL)からプロプライエタリな部分を除いただけのものなのに、それを低料金でサポートして、本家RHELと、CentOSなど類似の各種コミュニティプロジェクトを負かそうとした。そしてIBM。こちらは古いOpenOffice.orgコードを、いまや停止されたSun Industry Standards Source License(SISSL)ライセンスのもとで利用して、プロプライエタリでクローズドソースのフリーオフィススイートとして発表した。先週リリースされたIBM Lotus Symphonyがそれだ。初めての安定版で、これといってOpenOffice.orgに勝るところはないが、明らかに企業向けスイートだ。これによって、フリーのオープンソースソフトウェアが犠牲になる。

日本IBM、PHPをサポートしたマッシュアップ開発製品

 日本IBMは2008年6月12日、企業の情報システム開発者向けにマッシュアップ開発・実行環境を提供するミドルウェア製品「WebSphere sMash V1.0」日本語対応版を発表した。開発環境として、GroovyおよびPHP言語をサポートし、効率的なWebアプリケーション開発が可能という。価格は143万円から(開発・運用環境込み)。6月20日から出荷する。

米IBM、業種別ソリューションでInformation on Demandを強化

 米IBMは5月30日(米国時間)、“Information on Demand”として展開している情報オンデマンド戦略を強化するため、業種別ワークショップ、ソリューションセンターの拡大、ビジネスパートナーの拡充を発表した。業種別に特化したソリューションの提供により、情報の効果的な利用を促進し、競争力の強化や業績の最大化を支援する。

モバイルインターネットを牽引するのはエンタメではなく実用性?

 米IBMが5月21日(米国時間)に発表したモバイル端末とインターネットに関する報告書によると、消費者の多くはモバイルインターネットを使いたいと思っているが、価格や伝送速度などが障害になっているという。また、自分の端末で利用するインターネットサービスを自分で設定したいと思っている消費者が過半数を上回ることもわかった。携帯電話でもPCと同じ傾向が見られるという。

日本IBM、最新Cellプロセッサ搭載のHPC用ブレードサーバ

 日本IBMは2008年5月14日、Cellアーキテクチャを採用したプロセッサ「IBM PowerXCell 8i」を搭載したエンタープライズ向けHPC用ブレードサーバ「BM BladeCenter QS22」を発表した。最小構成価格は138万6000円から。医療やデジタルコンテンツなどの高解像度画像処理や学術研究、金融計算など、大規模集中計算が必要な用途を想定している。出荷開始は6月6日。