モバイルインターネットを牽引するのはエンタメではなく実用性?
IBMは、世界数カ国の消費者約700人に対し、モバイル端末でのインターネット利用について聞いた結果をまとめ、「Go mobile, now」として発表した。
調査では、「現在のモバイルインターネットに満足している」と回答した人はわずか20%にとどまった。69%が「自分のモバイル端末でのインターネット利用を自分で設定したい」と回答、78%が「サービス事業者にすべてのサービス/アプリケーションを提供してほしい」と回答するなど、カスタマイズやパーソナライズできるオープンな携帯端末を望んでいることがわかった。これは、PCと同じ傾向といえる。
利用したいモバイルインターネットサービスは、地図(「非常に興味ある」41%)、IM(同31%)、電子メール(同30%)、オンラインバンキング(同28%)などの有用性のあるサービスが上位を占め、「モバイルTV」(同27%)、音楽ダウンロード(同19%)などのエンターテインメント系を上回った。ブラウジングは27%だった。
モバイルインターネットを利用しない要因としては、価格が高い(50%)、伝送速度が遅い(40%)、便利とは思わない(37%)が上位にあがった。
モバイルインターネット・サービブランドでは、最も人気(「魅力的なモバイルサービスを提供している」と回答)だったのがGoogle(44%)、以下Yahoo(43%)、Nokia(40%)でトップ3を占めた。だが、「特定のブランドを好んでいない」も60%あった。
調査では、モバイル端末メーカー(MDM)の課題として、モバイルインターネットでチャンスはあるが、「既存の強み(ハードウェアとソフトウェアの統合、ISPやモバイルオペレータとの関係)を増大し、消費者のニーズに応じることができるかどうか」が鍵を握る、とまとめている。
米IBM
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