米IBM、情報統合ソフト「InfoSphere Change Data Capture」を発表

 米IBMは6月3日(米国時間)、情報統合ソフトウェア最新版「IBM InfoSphere Change Data Capture」を発表した。変更データを関連するシステムに配信することで、リアルタイムでのデータ分析を強化できる。情報を資産として活用する事業戦略「Information on Demand」を補強するものとなる。

 InfoSphere Change Data Captureは、同社が2007年に買収したDataMirrorの技術をベースとした製品。双方向のデータレプリケーションにより、プラットフォームを問わないデータ統合やデータのクレンジングが可能。顧客住所などデータに変更が加えられると即座に検出して配信、関係するシステムに変更が反映される。「IBM Cognos Now!」とも統合可能で、Cognos Now!のクライアントからビジネスイベントに対応できる。

 これにより、リアルタイムでのデータ分析をさらに強化し、タイムリーな意思決定を促すとしている。

 IBMはこのほかにも、「IBM InfoSphere」ラインナップを強化している。中核となる「IBM Information Server」や「IBM InfoSphere Balanced Warehouse」などで、買収したCognosのBI「Cognos 8」との競合を強化した。これにより、Cognos 8ユーザーは、Information Serverのメタデータをエンドツーエンドで利用する、などのことが可能となった。

 また、メモリにデータを保管するインメモリのリレーショナルDB、「solidDB」も発表している。

米IBM
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