SOAは実装フェイズにーー米IBM調査
SOAは受け入れ期間を経て、実装フェイズに入ったという。50%の企業がSOAを実装中であり、多くが部門全体など大規模なプロジェクトとしてSOAを導入している。──米IBMが6月11日(米国時間)に発表したSOAに関する調査による。
この調査は、IBMの出資により調査会社の米Link Groupが実施したもの。IBMの顧客300社に聞いた。それによると、50%の企業が「SOAを実装中」、27%の企業が「パイロット中」と回答するなど、SOAが導入段階に入っていることがわかった。
42%の企業が、SOAは最優先課題であり、最も多い予算を割り当てている分野と述べたという。具体的には、2007年のIT予算のうち、SOAの予算は10~29%という企業が45%あった。
プロジェクトの規模も大きくなっており、60%が現在のSOAプロジェクトは全社的にあるいは部門全体なものと回答したという。直近のSOAプロジェクトは「成功」「ある程度成功」と回答した企業は96%あった。
SOA導入の大きな要因は、CEOなどビジネス側の理解にあるようだ。「自社CEOは、SOAが事業に与えるメリットを理解している」と回答した企業は73%あったほか、IBMが独自に行った調査でも、ビジネス中心のSOAプロジェクトが2006年の30%から2007年には70%と倍増していることがわかった。
SOA導入の目的として最も多かったのは「事業の柔軟性を改善するため」。SOAのフォーカス分野として、BPM(ビジネスプロセス管理)を挙げる企業は35%あったという。
米IBM
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