日本IBM、最新Cellプロセッサ搭載のHPC用ブレードサーバ

 日本IBMは2008年5月14日、Cellアーキテクチャを採用したプロセッサ「IBM PowerXCell 8i」を搭載したエンタープライズ向けHPC用ブレードサーバ「BM BladeCenter QS22」を発表した。最小構成価格は138万6000円から。医療やデジタルコンテンツなどの高解像度画像処理や学術研究、金融計算など、大規模集中計算が必要な用途を想定している。出荷開始は6月6日。

 「IBM PowerXCell 8i」は、ソニー、ソニー・コンピュータエンタテインメント、東芝が共同開発したCellアーキテクチャを採用した第二世代のマルチコア・プロセッサーで、IBMが独自開発した。従来のCellではソフトウェア実装だった倍精度浮動小数点計算機能をチップ上に搭載し、同じ動作周波数で5倍の倍精度浮動小数点計算性能を実現している。

 「IBM BladeCenter QS22」は、3.2GHzの「IBM PowerXCell 8i」を2基搭載したブレードで、内蔵メモリは最大32GB。OSはRed Hat Enterprise Linux 5.2。シャーシは「BladeCenter H」に最大14枚搭載でき、x86やPowerアーキテクチャのブレードと混在させたハイブリッド型HPCの構築も可能。デュアルギガビットイーサネットと4X Infinibandアダプターをサポートし、サーバ間を高速接続できる。【鴨沢 浅葱/Infostand】

日本IBM
http://www.ibm.com/jp/