専用ルータと同等の機能を備えるLinuxベースのソフトウェアルーター「Vyatta」を使う

 専用サーバーサービスを使って複数のサーバーを利用している場合や、サーバー上に仮想マシンを複数稼働させてネットワークを構築しているといった場合、仮想的なルーターを利用できると便利なことが多い。本記事では仮想マシン上にインストールして利用できるLinuxベースのソフトウェアルーター「Vyatta」を使い、専用サーバーのネットワーク上にルーターを設置する方法を紹介する。

米Coverityが年次オープンソースソフト品質レポートを発表、Linuxは低い不具合率をキープ

 米Coverityは5月7日(米国時間)、ソフトウェア品質についての年次調査「2012 Coverity Scan Open Source Report」を発表した。オープンソースソフトウェアとプロプライエタリソフトウェアの不具合率はほぼ同じとなり、Linuxカーネルの不具合率は平均値を下回る好成績だったという。

AWS互換APIや外部ツールを利用してOpenStackを操作する

図5 CyberDuck

 OpenStackではRESTベースのAPIを使用してインスタンスやオブジェクトストレージの操作や管理が行える。提供されるAPIは独自のものだけでなくAmazon Web Services(AWS)互換のものもあり、EC2やS3に対応するクライアントなどからの操作が可能だ。本記事では、OpenStackでこのようなAPIを利用する方法や、OpenStackの操作に利用できるツールを紹介する。

米Red Hat、コミュニティ主導のOpenStackディストリビューション開発プロジェクト「RDO」を発表。OpenStack/Hadoopプロジェクトも強化へ

 米Red Hatは米国で4月15日より開催中のOpenStackイベント「OpenStack Summit」にて、OpenStackディストリビューション「Red Hat OpenStack」のコミュニティ版である「RDO」を発表した。また、「Apache Hadoop」のOpenStack上でのデプロイや管理を簡素化する取り組みも積極的に進めるという。

仮想化技術「Xen」開発プロジェクト、米Citrixを離れLinux Foundation傘下に

 Linuxの普及推進や開発支援を行っている非営利団体The Linux Foundationは4月15日(米国時間)、オープンソースの仮想化ソフトウェア「Xen」開発プロジェクトを同団体が支援を行う「Collaborative Project」とすることを発表した。今後、同団体の下で独立したオープンソースプロジェクトとして運営される。

Webブラウザ上での操作でカスタムOS環境を作成できる「SUSE Studio 1.3」公開

 独SUSE(Attachmate傘下)は4月11日(ドイツ時間)、OSのカスタマイズやソフトウェアのプリインストールといった作業を加えたOSイメージを作成できるツール「SUSE Studio 1.3」GA(一般公開)版を公開した。Hyper-VやKVMサポートの強化、クラウドサービスとの連携強化などが行われている。SUSE Studioを無償で利用できるWebサービス「SUSE Studio Online」も公開されている。

OpenStackの仮想ネットワーク管理機能「Quantum」の基本的な設定

 OpenStack 2012.2(「Folsom」)で新たに追加された新コンポーネント「Quantum」は、クラウド環境内での仮想ネットワーク作成や管理を行うためのサービスだ。柔軟に仮想ネットワークを作成でき、またネットワーク仮想化に対応したハードウェアとの連携機能も搭載している。今回はこのQuantumの導入方法や、シンプルな仮想ネットワーク環境の構築方法について解説する。

オープンソースのSDNフレームワーク開発プロジェクト「OpenDaylight」が発足

 The Linux Foundationは4月8日、先進的なオープンソースソフトウェア開発プロジェクトに対する支援を行う「Collaborative Project」に新たに「OpenDaylight」が加わったことを発表した。OpenDaylightはオープンソースのSDN(ソフトウェア定義ネットワーク)フレームワークで、米Cisco Systems、スウェーデンEricsson、米Red Hatら約18社が参加している。

OpenStackの新機能、Cinderを使う

図1 ボリュームの管理はOpenStack Dashboardからも実行できる

 OpenStack 2012.2(コードネーム「Folsom」)で追加された新たなコンポーネントの1つに、ブロックストレージの管理を行う「Cinder」がある。従来は「Nova」というコンポーネントがこの機能を提供していたが、Folsom以降ではCinderへの移行が進められている。本記事では、LVMおよびNFSと組み合わせてCinderを利用するための基本的な設定やその使い方を紹介する。