オープンソースのビデオ会議システム「Apache Openmeetings 2.1」リリース

 オープンソースのビデオ会議ソフトウェア「Apache Openmeetings」の開発チームは4月4日、Apache Software Foundationのトップレベルプロジェクトとなってから初のリリースとなる「Apache Openmeetings 2.1.0」を公開した。

 Apache Openmeetingsは、音声および動画を利用したオンライン会議を実現するソフトウェア。インスタントメッセンジャー(IM)、会議の録音、画面共有、ファイル共有、ホワイトボード、カレンダー統合といった、会議やコラボレーションのための機能を持つ。SOAP/REST API、LDAP/ADSコネクタも提供され、これらを利用することでWebサイトやWebアプリケーションとの連携も可能。2011年11月より非営利のオープンソース団体Apache Software Foundation(ASF)で開発されており、2012年12月にはASFのトップレベルプロジェクト(TLP)に昇格した。

 Apache Openmeetings 2.1は、2012年7月に公開されたバージョン2.0以来のメジャーリリース。大きな変更点としては、SIP/VoIP機能のためのAsterisk統合の改善がある。これまではAsteriskの「Meetme」機能を利用していたが、本バージョンではこれに代わって同じくAsteriskの「ConfBridge」を利用するよう変更されており、音声品質、SIP伝送の安定性などを改善した。

 また、クラスタ環境でOpenmeetingsを設定できるクラスタ機能が実験的に導入されている。ネットワークテストツールや、SMSを利用してリマインダーメッセージを送信するモジュールも加わっている。カレンダー統合も強化され、ミーティングの情報が大幅にアップデートされたときにのみメッセージが送信されるようになった。このほか録音や画面共有、電子メール送信プロセスなども強化されている。全体の音声と動画の品質も改善した。

 Apache OpenmeetingsのバイナリおよびソースコードはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2.0。

Apache Openmeetings
http://openmeetings.apache.org/