HadoopとNoSQL対応を強化したデータ統合技術「Talend 5.3」がリリース
仏Talendは5月16日、オープンソースのデータ統合プラットフォーム最新版「Talend 5.3」を発表した。HadoopとNoSQLデータベースの対応強化などが特徴となる。
Talendはデータ統合「Data Integration」、データ品質「Data Quality」、マスターデータ管理「MDM」、エンタープライズ・サービス・バス「ESB」、ビジネスプロセス管理「BPM」、ビックデータ「Big Data」などのコンポーネントを含むデータ統合プラットフォーム。GPLv2またはApache License 2.0で提供される無料のオープンソース版「Talend Open Studio」と、有料サブスクリプション形式で提供するエンタープライズ版「Talend Enterprise」がある。
Talend 5.3は2012年11月に公開されたバージョン5.2に続く最新版。Big Dataでは大規模なデータセット分析プラットフォーム「Apache Pig」開発ツールを導入し、PigマッパーとUDF開発に対応した。ネイティブなHadoopジョブを生成し、Hadoop内で直接データの処理などが可能となり、拡張性をさらに改善する。これにより開発者はMapReduceを学習することなく、Hadoopとビックデータを利用して開発できるという。
NoSQLサポートも強化され、新たにCouchbase、CouchDB、Neo4jに対応する。Amazonのデータウェアハウス「Amazon Redshift」、MapReduceのクラウドサービス「Amazon Elastic MapReduce(EMR)」対応も加わった。
データ変換技術ベンダーOakland Software買収により、XML複合型、EDIFACT、X12、HIPPA、Cobolやその他のセミ構造化データのマッピングに対応した。Data Servicesプラットフォームでは、SOA RegistryとIdentity Managerの2つのサービスを追加し、Developer Studioでは複雑なサービスルーティングをグラフィカルに作成できるなどの機能強化が加わったという。
オープンソース版のOpen Studioは同社Webサイトよりダウンロードできる。Enterpriseは6月18日に提供を開始する。
仏Talend
http://www.talend.com/