Linux.comの見た2008年米大統領選候補

 11月の大統領選を前に、米国の有権者は、激しい論戦を呼びそうな重要課題が主要メディアおよび選挙広告でこれまで以上に取り上げられることを期待している。しかし、オープンソースおよびフリーソフトウェアコミュニティにとって重要な課題の情報は、なかなか目にする機会がない。ここでは、民主党と共和党の両候補がFOSSコミュニティの有権者に身近な問題についてどのように述べているかを紹介する。

Lindependence:町ごとLinux化を目指すイベントがカリフォルニアで開催

 ある意欲的なグループが、ユーザをLinuxに引き込む方法として「町ごとLinuxに移行してしまう」という急進的なアプローチに挑んでいる。 Lindependence 2008(LIN08) と銘打ったイベントの運営グループは、カリフォルニア州フェルトンの町全体を少なくとも一週間に渡ってMicrosoft WindowsからLinuxに移行することを目指して奮闘中だ。テキサス州オースティン在住のKen Starks氏とフェルトン在住のLarry Cafiero氏とによってゆるやかにまとめられているこのグループは、このイベントによって「普通のコンピュータユーザにLinuxを紹介する」というアイデアを最終形態にまで押し進めようとしている。フェルトンでこの冒険に参加する人々は、7月28日から一週間以上に渡ってMicrosoftなしの生活を始めることになる。

米新聞大手4社:共同でネット広告会社設立、傘下紙に広告配信

 Tribune、Gannett、Hearst、The New York Timesの米新聞大手4社は2月15日(米国時間)、共同でオンライン広告販売会社を設立したと発表した。4社が各地で発行する新聞のサイトの広告枠を一元的に扱い、全米規模の広告ネットワークを形成するという。ネット広告市場で優位に立つ米Googleなどに対抗する。

OpenStreetMapプロジェクトが米国TIGERデータのインポートを完了

 OpenStreetMap(OSM)プロジェクトが、米国内の街路および幹線道路を対象とした広域データの大規模なインポート作業を、当初の予定より何か月も前倒しで完了した。この巨大なデータセットの出所は米国勢調査局によるパブリックドメインの地図データベースで、そのインポートのために専用のアップロード処理の実行が2007年8月から休みなく続けられた。インポートされたデータに対してはさらに人手による編集と誤りの訂正が必要だが、このインポート作業の完了はOSMプロジェクトにとって大きな区切りとなる。