エンタープライズ・レベルに達したiSCSI――急速に普及するiSCSI-SAN。その技術の成熟度を測る

 基幹系システムに接続するストレージとして、堅牢だが高価なFC-SAN(Fibre Channel-Storage Area Network)ではなく、安価で導入が容易なiSCSI(Internet Small Computer System Interface)ベースのSANストレージを選択する企業が確実に増えている。もっともiSCSI-SANは今すぐFC-SANに取って代わるものではないが、その導入コストの低さは、小・中規模企業にとっては大きな魅力となっている。本稿では、FC-SANとiSCSIというストレージ技術の違いや、iSCSIを導入する際にITマネジャーが気をつけるべきポイントなどを明らかにしたい。

TCG、ストレージへの不正アクセスを防止する新仕様のドラフトを公開――デバイスとファームウェアでアクセスの正当性をチェック

 非営利のセキュリティ標準化団体トラステッド・コンピューティング・グループ(TCG)は先週、ハードディスク・ドライブやフラッシュ・ドライブ、テープ・カートリッジ、光ディスクに保存された機密データへの不正アクセスを防止するための新仕様「Trusted Storage Specification」のドラフトを発表した。

ケイエスネット、PDF文書を一元管理できるソフト付ネットワークストレージ

 ケイエスネット(村上史朗社長)は、大量のPDF文書の検索・管理が容易に行えるソフト付きネットワークストレージ「Archive Station PRO」を7月10日に発売すると発表した。価格はオープン。実勢価格は、1TB(テラバイト=1000GB)の予備ディスク、10ライセンスソフト付きで35万円から。

HP、ディスクアレイ向けシン・プロビジョニング・モジュールを開発――ストレージ・スペースの効率化と、電力消費/コストの削減をねらう

 米国HPは6月18日、ラスベガスで開催中の年次コンファレンス「HP Technology Forum&Expo 2007」(6月18日~21日)において、同社のミッドレンジ・ディスクアレイ向けシン・プロビジョニング・モジュール「Dynamic Capacity Management(DCM)」の開発に取り組んでいることを明らかにした。

Leopardのデフォルト・ファイルシステムはZFS――SunCEO、Appleの“秘密”を事前リーク、一部ブロガーは「Mac OS X Serverのほうが先」と懐疑的

 米国Sun MicrosystemsのCEO、ジョナサン・シュワルツ氏は6月6日、Appleが今秋に出荷を予定している「Mac OS X 10.5」(開発コード名:Leopard)のデフォルト・ファイルシステムに、従来のHFS+(Hierarchical File System Plus)に代わってSolarisのZFS(Zettabyte File System)が採用されると語った。しかし、Appleの動向に詳しい一部のブロガーは、この情報に懐疑的な見方を示している。

LogFS:新方式のフラッシュファイルシステム

 各ストレージ機器メーカーがソリッドステートディスクの出荷体制を整えつつあるためか、One Laptop Per ChildのXOやIntelのClassmateのようなLinuxベースのマシンには標準的なハードディスクが搭載されていない。現在入手可能な多様なフラッシュメモリ式ストレージデバイスのパフォーマンスを向上させるために、フラッシュデバイス専用のスケーラブルなファイルシステムLogFSがプロジェクトリーダのJörn Engel氏によって披露された。

日立、仮想化を強化した新エンタープライズ・ストレージを発表――ハード/ソフト/サービスを包括する新コンセプトの下にトップシェア堅持をねらう

 日立製作所は5月15日、ストレージ事業に関する新コンセプト「Services Oriented Storage Solutions」を発表し、同コンセプトに基づく第1弾製品として、エンタープライズ・ストレージ「Hitachi Universal Storage Platform V(Hitachi USP V)」を販売開始した。

日本HP、IT統合や災害対策に適したハイエンドストレージの最上位機種

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は5月15日、IT統合や災害対策に適したハイエンドストレージ「HP StorageWorks ディスクアレイXPファミリ(XPファミリ)」の新製品「HP StorageWorks XP24000 ディスクアレイ(XP24000)」を6月11日に発売すると発表した。出荷は7月上旬の予定。