デル、iSCSI・NAS対応の統合型ミドルレンジストレージ製品
デル(ジム・メリット社長)は5月22日、iSCSI・NASとして利用可能で、クラスタ構成に対応したミドルクラス統合ストレージ製品「PowerVault NX1950」を発売した。価格は175万9800円から。
「PowerVault NX1950」は、デルのx64サーバー「PowerEdge 1950」がベースの製品。OSにはデルとマイクロソフトが共同開発した次世代ストレージプラットフォーム「WUDSS(Windows Unified Data Storage Server)」を搭載する。
iSCSIとNAS両プロトコルに対応し、NASの使いやすさで手軽にSANを構築できる。シングルノード/2ノードのクラスタ構成を実装し、最大15ドライブまで拡張して4.5TB(テラバイト=1000GB)の記憶容量に対応。07年6月には、45ドライブ/13.5TBに対応する予定。
障害発生時の自動フェイルオーバーが可能で、ストレージコンポーネントとして冗長性の高い「PowerVault MD3000」を採用することで、ファイルサーバ統合やストレージ統合のための高い信頼性を実現する。
また、WUDSSにより、Windowsベースの操作性とウィザード中心の簡単な設定・管理を実現。大量のデータ/ファイルの管理を効率化するシングル・インスタンスでのストレージ機能や、フルインデックス付テキスト検索、ユーザー割当管理、ファイルスクリーニング機能、ストレージレポート機能を搭載した。
このほか、自動セットアップや合理化されたプロビジョニングを可能にする統合管理、ボリューム、割当、iSCSIターゲットのシンプルな遠隔管理を実現する。また、アンチウィルスとバックアップソフトウェアを含め、多くのサードパーティ製アプリケーションにも対応する。
提供:BCN