HDD:1テラ時代が本格化 最大手のSeagateも参入

 米Seagate Technologyは6月25日(米国時間)、3.5インチ型のハードディスクドライブ(HDD)で、記憶容量が1テラバイト(約1000GB)の製品「Barracuda7200.11」を発表した。1テラHDDは、日立グローバルストレージテクノロジーズと韓国のSamsung Electronicsが先行しているが、Seagateの追随で大手がほぼ出そろった。

 日立の製品はディスク(プラッタ)5枚で合計1テラだが、Seagateは一段と集積度を高め、ディスク4枚で実現した。ディスクが少ない分、騒音、消費電力が減り、故障リスクも低下するという。日立の消費電力(アイドル時)は9ワットで、Seagateは8ワットに抑えた。Samsungはディスク3枚で1テラを実現している。

 Seagateの製品はシリアルATA(3Gbps)方式で、回転数は毎分7200回転、バッファは32MB。データ転送速度は安定的に毎秒150MBを確保。希望小売価格は399.99ドルで、第3四半期に出荷する。サーバー用の製品「Barracuda ES.2」も販売する。【南 優人/Infostand】

Seagate
http://www.seagate.com/