先日の記事(
翻訳記事)では、設定方法、HTML/PDFファイル群のインデックス作成にかかる時間、各ファイルからの情報抽出方法という観点から
Beagleと
Trackerを比較した。本稿では検索に使用するインターフェースと、複雑な条件を指定するための構文について比較する。
Beagleおよび
Trackerプロジェクトからは、ローカルマシン中のファイル群を事前にインデックス化しておくことで高速なファイルシステム検索を可能にするツールが提供されている。どちらのプロジェクトも当初はGNOMEデスクトップでの使用を想定していたが、最近はデスクトップ中立を指向するようになっており、KDEその他のデスクトップ環境への対応も進められているところだ。今回はこれら2つのツールの操作性とパフォーマンスを、前後2回のレポートに分けて比較することにしよう。
Alternative Find and Replace for Writer (AltSearch)は、OpenOffice.orgに実装されている標準的な検索機能を置き換えることを目標とした、非常に野心的な作りの機能拡張である。もっともそのインタフェースはかなり分かりにくい構成となっているため、ユーザに与える第一印象は最悪なものとなっているかもしれないが、そこでめげずに辛抱強く使い続けていくと、AltSearchはその謳い文句に掲げられた目標を実際に達成するだけの可能性を秘めていることを確認することになるはずだ。
オープンソース系ソフトウェアの調達および再利用に関するサービスとソフトウェアを提供しているBlack Duck Softwareが先日、Koders.comの名称でフリー/オープンソースソフトウェア(FOSS)系コードの検索エンジンを運営する
Kodersを買収した。Black Duck側の意図としては、Kodersの有す検索テクノロジを自社の製品ラインに組み込むことを計画している一方で、Koders検索エンジンの基本的性質は残したままその機能強化を進めることも構想しているようである。