米Microsoft、書籍検索「Live Search Books」を終了
米Microsoftが書籍検索サービス「Live Search Books」を閉鎖した。同時に、図書館などと提携して進めてきた書籍デジタル化プログラム「Live Search Books Publisher Program」も終了する。
Micorsoftは5月23日にLive Search Booksのサイトに掲示したプログラムパートナー宛てのメッセージで、プログラムの終了と、Live Search BooksとLive Search Academicの閉鎖を発表した。「Live Searchをより効果的に差別化するために、新しくバーティカルな検索分野に投資するという戦略的決定の結果」と説明している。
書籍検索については、「われわれの経験を基にすると、検索エンジンが書籍内容を提供する最善の方法は、出版社や図書館が作成したコンテンツレポジトリをクロールすることだと見ている」と記している。このようなレポジトリを作成する技術は低価格で提供されており、Microsoftは今後もこの分野の進化とチャンスを見守るという。
MicrosoftはLive Search Booksを2006年12月にローンチ、その後2007年6月にアップデートした。同プログラムの下、これまでで約8000万の記事、74万冊の書籍をデジタル化したという。プログラム終了にあたり、デジタル化データは各出版社や大学に無料で提供する。
Microsoftは今回の決定を受け、書籍データデジタル化プロジェクト、Open Content Alliance(OCA)の援助も停止する模様だ。
書籍検索は、ライバルの米Googleも「Google Book Search」として提供している。
米Microsoft
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