Oracle、インメモリ・データ・グリッド技術を取得――複数サーバにまたがるデータ・オブジェクトを単一メモリ上で高速処理

 米国Oracleは3月23日、インメモリ・データ・グリッド・ソフトウェアを開発・提供するタンゴソルを買収すると発表した。これは、「Fusion」ミドルウェアを強化することによって、データへの高速アクセスが不可欠なビジネスを展開する企業ユーザーを引き付けることが目的と見られる。

グレープシティ、ExcelデータをXMLデータに変換するコンポーネント

 グレープシティ(馬場直行社長)は、Microsoftの「BizTalk Server 2006」で動作し、ExcelファイルをXMLデータに変換する受信パイプラインコンポーネント「Spread for BizTalk Server 2006英語版(Spread for BizTalk)」を発売したと発表した。日本語によるテクニカルサポートとマニュアルが付属し、価格は1運用ライセンスのEnterprise版が70万円、Standard版は30万円。

オープンソース形態による高可用性ミドルウェア開発を選択したモバイル企業連合

本年1月にMotorolaより設立がアナウンスされたLiMo Foundationという団体は、モバイルアプリケーション開発に用いるLinuxベースのエコシステムを関連各社の共同で整備しようという試みであるが、その形態は純粋なオープンソース型プロジェクトとは呼びがたいものであった。ところが今回Motorolaおよびその提携企業群は、OpenSAFというミドルウェア開発用の新規プロジェクトを立ち上げることで、真のオープンソース化にむけた新たな一歩を踏み出したのである。

日本IBM、Eclipseの有償サポートなど開発環境を拡充

 日本IBMは2006年12月12日、オープンソースの開発環境「Eclipse」の有償サポート「Rational Elite Support for Eclipse」を発表した。6日から提供を開始している。開発環境製品のラインアップ拡充の一環で、このほかSOA(サービス指向アーキテクチャ)対応の開発ツール「IBM Rational Software Delivery Platform V7.0(SPD V7)」の出荷を12月23日から開始する。

操作性に優れたFedora Directory Serverを用いたディレクトリサービスの導入法

今日のネットワークにおいてディレクトリサービスは、ネットワーク管理者によるユーザおよびリソースの管理作業を支援するという点で重要な役割を果たしている。もっともつい最近まで、セキュアかつ操作性に優れたオープンソース系ディレクトリサーバと言えばOpenLDAP以外に選択肢は存在しなかった。このソフトでも一通りの作業をこなすことはできるのだが、商用版の同種ソフトほどの洗練さを期待することはできない。ところがLinuxを用いたエンタープライズディレクトリサーバに話を限れば、Red Hatのオープンソース系LDAPサーバとして位置づけられているFedora Directory Server(FDS)を利用することで、必要な設定が極めて簡単に行えるのである。

日本IBM、Eclipseベースの基盤ソフト「Lotus Expeditor V6.1」出荷開始

 日本IBMは2006年11月29日、オープンソースの開発環境「Eclipse」をベースとする基盤ソフトウェア「Lotus Expeditor V6.1」(ロータス・エクスペダイター)の出荷を開始した。複数の既存アプリケーションを組み合わせて新しいアプリケーションの作成が可能で、「マッシュアップ・コラボレーション」を実現できるという。

国内の運用管理パッケージ市場、2006年度も2ケタ成長を維持へ

 ミック経済研究所は9月21日、UNIXおよびWindowsサーバ対応のミドルウェア・パッケージ・ソフトウェアの国内市場調査リポートを発表した。それによると、統合運用管理パッケージの国内市場規模は、セキュリティ管理およびサービス管理製品の販売好調により、2005年度で対前年比14.7%増を記録、2006年度も13.4%増加する見込みという。