NEC、運用管理ミドルウェア「WebSAM」の新版、3年間で1万システムの販売へ

 NEC(矢野薫社長)は3月19日、統合運用管理ミドルウェア「WebSAM」の新バージョンとして、シンプルな運用管理が可能な「Ver.7」の販売を開始したと発表した。大企業や中堅企業を対象に3年間で1万システムの販売を目指す。

 「Ver.7」では、企業ITシステム全体の統制(全体統制)が可能な運用管理基盤「WebSAMフレームワーク」を強化。運用管理情報を一元化するデータベース「WebSAM CMDB(コンフィグレーション・マネジメント・データベース)」で仮想化機能を追加した。これにより、サーバーやストレージなどハードウェアと、人事や経理など業務システムの情報を関連付けることが可能となり、運用管理に必要な情報を手間をかけずに収集や分析が行えるようになるという。加えて、人間工学に基づいたGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)の採用や、作業手順の簡便性を追求したナレッジ機能の提供などの強化を行った。

 また、今回の新バージョン発売にともない、WebSAM関連製品を再体系化した。これまで100種類以上だった対応アプリケーションを20種類程度に絞り、統合管理をはじめジョブやバックアップ、サーバーなどの管理に適したソフトの明確化を図った。

 池田治巳・第一システムソフトウェア事業部長は「適用支援を行うエンジニアを現状の約400人から3年間で800人まで増やすことで拡販していく」という。ほかにも、SMB(中堅・中小企業)向け「WebSAMオフィス」の販売増に向けてパートナー支援制度「WebSAM WORKS」のプログラムメニューを拡充するなどで「SMB向けシステムを含め、3万システムの販売を狙う」としている。

NEC=http://www.nec.co.jp/
「WebSAM」=http://www.nec.co.jp/middle/WebSAM/concept/

提供:BCN