Microsoft社はなぜOSCONでオープンソースにすり寄ろうとしたのか

 先月のO’Reilly’s Open Source Convention(OSCON)では、Microsoftの存在がやたら目についた。どこを向いても、オープンソースへの関心を語りつづける同社の姿があった。同社のこれまでがこれまでだから(「これまで」にはごく最近の過去も含む)、オープンソースコミュニティにはその存在を不審の目で見る人々が少なくない。動機を疑い、何をやってくるのかと不安がる。Microsoftのことだ、何か狙いがあるに違いない。それは何だ?

PostPath:ExchangeプロトコルをクラッキングしたPostfixメールサーバ

 PostPathはMicrosoft Exchangeの代替ソフトウェアとして気軽に使える企業向けメールサーバであり、そのベースになっているのはオープンソースのメール転送エージェント(MTA:Mail Transfer Agent)Postfixだ。PostPath社のプロダクト管理マネージャSina Miri氏によると、PostPathはExchangeを簡単に置き換えられる「唯一」の製品であり、オープンソースから生まれたソフトウェアであるにもかかわらず、同社がこの製品をプロプライエタリなライセンスでしか提供していないのはそのためだという。

米MicrosoftがApacheに出資、Apache POIへの協力も前進

 米Microsoftは7月25日(米国時間)、米オレゴン州で開催されていた「2008 O’Reilly Open Source Convention(OSCON)」にて、オープンソース開発団体Apache Software Foundation(ASF)にプラチナスポンサーとして出資することを発表した。また、OSP(Open Specification Promise)プログラムの下で新たなプロトコル情報を公開することも明らかにしている。

日本HPとマイクロソフト、統合ODSソリューションで協業

 日本ヒューレット・パッカードとマイクロソフトは2008年7月7日、統合オペレーショナル・データ・ストア(統合ODS)ソリューション分野で協業すると発表した。社内業務システムのさまざまなデータを単一データベースに統合して可視化するもので、無停止型ブレードシステム「HP Integrity NonStop NB50000c BladeSystem」と「Microsoft SQL Server 2005」を連携させる。

米IBM、Ciscoら、ITセキュリティに対応する業界団体を立ち上げ

 米IBMは6月26日(カナダ時間)、米Cisco Systems、米Intel、米Juniper Networks、米Microsoftとともに、インターネットセキュリティの業界団体「Industry Consortium for Advancement of Security on the Internet(ICASI)」を設立したと発表した。複数の製品に影響する脅威など、複雑になるセキュリティ対策に取り組んでいくという。

ウィルコム、Windows VistaとIntel Centrino Atomを搭載したUltra Mobile

 ウィルコム(喜久川政樹社長)とウィルコム沖縄(仲里朝勝社長)は6月17日、シャープ製のモバイル通信端末「WILLCOM D4(WS016SH)」を7月11日に発売すると発表した。7月4日から、全国のウィルコムプラザやオンラインショップ「ウィルコムストア」で予約を受け付ける。「W-VALUE SELECT」で購入した場合の価格は9万200円。