米Microsoft、Officeなど相互運用性情報公開

 米Microsoftは6月30日(米国時間)、Officeなど自社製品の通信プロトコル情報の正式版、バイナリファイルフォーマットに関する技術情報を開発者向けサイトのMicrosoft Developer Network(MSDN)に公開した。合計で約5万ページに及ぶ相互運用性情報になるという。

 Microsoftが公開したのは、1)「Microsoft Office 2007」「Microsoft Office SharePoint Server 2007」「Microsoft Exchange Server 2007」に組み込まれているプロトコル技術情報のVersion 1.0、2)Officeバイナリファイルフォーマット技術情報、の2つのドキュメンテーションとなる。

 1)は、同社が今年4月に暫定版として公開していた技術情報の正式版となる。これを利用して、SharePoint Serverプロトコルを利用する技術者がOfficeのクライアントアプリケーションと連携可能な製品を開発することが可能になるという。

 Microsoftはこれにあわせ、公開したプロトコルと特許に関するリストも公開している。Microsoftによると、オープンソース開発者がこれらのプロトコルを利用した実装を開発する際、商用目的で配布するのではない場合は特許ライセンスは不要としている。

 2)では、Excel、Word、PowerPointのバイナリファイルフォーマット(.doc/.xls/.xlsb /.ppt)に関する仕様情報を新たに公開した。ページ数にして約5000ページ。すでに公開されている技術情報と合わせて利用することで、Officeと相互運用性があり、データを容易にやりとりできるアプリケーションを作成できるという。

 これらの取り組みは、同社が今年2月に発表した相互運用性イニシアティブ「Interoperability Principles(相互運用性の原則)」を強化するものと位置づけられている。

米Microsoft
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