米Microsoft、仮想化技術「Hyper-V」をリリース

 米Microsoftは6月26日(米国時間)、ハイパーバイザーベースのサーバー仮想化技術「Windows Server 2008 Hyper-V」をリリースした。同社Webサイトよりダウンロードできる。これにより、米VMware(米EMC傘下)などと本格的に対抗することになる。

 自社サーバーOS「Windows Server 2008」向けの仮想化機能。Windows Server 2008ベースのサーバー上でWindowsやLinuxなどのゲストOSを動かすことができる。OSは32ビットと64ビットに対応、最大4個の仮想コア、最大64GBのRAMをサポート可能という。

 仮想サービスプロバイダ/クライアント(VSP/VSC)アーキテクチャ、実行中の仮想マシンスナップショット機能、最大4つのSMPサポートなどを特徴にもつ。サーバー統合、障害回復、テストなど開発作業、動的なデータセンター構築などの用途で利用できるとしている。

 管理製品「Microsoft System Center」で物理サーバーと仮想サーバーを管理できる。Microsoftはまた、仮想化導入を支援する「Microsoft Assessment and Planning(MAP) Toolkit 3.1」(ベータ版)を提供、これを利用して、仮想化のプランニングや実装を加速できるという。

 Microsoftによると、Windows Server 2008認定ソフトウェアは150種以上あり、米Dell、Fujitsu-Siemens、富士通、米Hewlett-Packard、米IBMなどのベンダーがHyper-Vを搭載したサーバー製品を提供する計画という。

 Hyper-Vは専用サイトからダウンロードが可能。Windows Server 2008顧客には7月8日より、Windows Updateを通じて配布される。

米Microsoft
http://www.microsoft.com

Windows Server 2008 Hyper-V
http://www.microsoft.com/Hyper-V