米MicrosoftがApacheに出資、Apache POIへの協力も前進

 米Microsoftは7月25日(米国時間)、米オレゴン州で開催されていた「2008 O’Reilly Open Source Convention(OSCON)」にて、オープンソース開発団体Apache Software Foundation(ASF)にプラチナスポンサーとして出資することを発表した。また、OSP(Open Specification Promise)プログラムの下で新たなプロトコル情報を公開することも明らかにしている。

 Microsoftは、Webサーバー「Microsoft Internet Information Server(IIS)」でASFの「Apache HTTP Server」と競合関係にある。今回の出資はIISの戦略変更ではなく、「Apache POI」「Apache Axis 2」「Jakarta」など、Microsoftが参加しているASFプロジェクトへのコミットを示すものといえそうだ。なお、ASFのプラチナスポンサーは、すでに米Googleと米Yahoo!が名を連ねており、今回のMicrosoftで3社目となる。

 MicrosoftのSam Ramji氏は、自社ブログ「Port25」で、Apacheへの出資は、戦略的WebサーバーとしてのIISへの位置づけを変更するものではないと述べ、今後もIISに投資し技術開発を進めていく点を確認している。

 Microsoftはまた、Apache POIへのコミットとして、OSPの下でOfficeバイナリドキュメントフォーマットとOpen XMLの使用権などを認めることを発表した。Apache POIは、Microsoft Office文書用Java APIを開発するプロジェクトで、Microsoftは欧州企業Sourcesenseとともに開発作業に協力している。

 これを受け、Apache POIの設立者でOpen Source Initiative(OSI)のメンバーであるAndrew Oliver氏は、Microsoftの貢献を評価し、「MicrosoftはApache POIプロジェクトの主要なコントリビューターとなった」とコメントしている。

米Microsoft
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Apache Software Foundation
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Port 25
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