米MicrosoftがApacheに出資、Apache POIへの協力も前進
Microsoftは、Webサーバー「Microsoft Internet Information Server(IIS)」でASFの「Apache HTTP Server」と競合関係にある。今回の出資はIISの戦略変更ではなく、「Apache POI」「Apache Axis 2」「Jakarta」など、Microsoftが参加しているASFプロジェクトへのコミットを示すものといえそうだ。なお、ASFのプラチナスポンサーは、すでに米Googleと米Yahoo!が名を連ねており、今回のMicrosoftで3社目となる。
MicrosoftのSam Ramji氏は、自社ブログ「Port25」で、Apacheへの出資は、戦略的WebサーバーとしてのIISへの位置づけを変更するものではないと述べ、今後もIISに投資し技術開発を進めていく点を確認している。
Microsoftはまた、Apache POIへのコミットとして、OSPの下でOfficeバイナリドキュメントフォーマットとOpen XMLの使用権などを認めることを発表した。Apache POIは、Microsoft Office文書用Java APIを開発するプロジェクトで、Microsoftは欧州企業Sourcesenseとともに開発作業に協力している。
これを受け、Apache POIの設立者でOpen Source Initiative(OSI)のメンバーであるAndrew Oliver氏は、Microsoftの貢献を評価し、「MicrosoftはApache POIプロジェクトの主要なコントリビューターとなった」とコメントしている。
米Microsoft
http://www.microsoft.com
Apache Software Foundation
http://www.apache.org
Port 25
http://port25.technet.com