GPLv3の共同作者、GPLv3の派生ライセンス開発プロジェクト「Copyleft.next」を立ち上げ

 GNU GPLv3をRichard Stallman氏らとともに作成したRichard Fontana氏が、GNU GPLv3の派生ライセンスを開発するプロジェクト「Copyleft.next」を立ち上げた。コピーレフトのフリーソフトウェアライセンスを開発するためのもので、Free Software Foundation(FSF)といった組織や企業の支援を受けない、個人のプロジェクトとなっている。

Syhthesis、SyncMLのデータ同期規格を実装した「libsysnthesis」をGPLで公開

 スイスSynthesisは5月13日(スイス時間)、データ同期標準のSyncMLの自社実装「libsysnthesis」をオープンソースとして公開することを発表した。Moblin.orgの同期ツール「SyncEvolution」で採用されているもので、成熟した高品質なコードを利用して、カスタムアプリケーションを開発できるとしている。

iTD、ドラッグ&ドロップ操作でできる「bingo!CMS」最新版、OSS版も用意

 パッケージ制作・インターネットサービスのアイ・ティー・ディー(iTD、本社:神奈川県小田原市)は、Web制作会社向けに開発した純国産CMSの最新版「bingo!CMS Ver1.2」製品版を2009年1月20日リリースした。専用タグなどの学習が不要で、ドラッグ&ドロップ操作でページ作成できるのが特徴という。

Ontario LinuxFest 2008

 John Van Ostrand氏率いる理想主義者らは先週末、Linuxユーザーやデベロッパをトロントに集結させるという、莫大な資金がかかるボランティア精神あふれるイベントを今年も開催した。トロント国際空港近くのDays Hotelで開催された1日間のイベントOntario Linux Festには、およそ250名の人々が参加した。27のセッションの中には、Sambaで知られるJeremy Allison氏の基調講演や、任天堂WiimoteのXへの統合から、西アフリカの過疎地域においてコンピュータやインターネットを使用可能とすることを目指すグループGeekcorpsの紹介にいたるまで、あらゆる話題に関する数多くの興味深いセッションがあった。

Richard Stallman氏、GNUプロジェクトの25年を振り返る

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 1983年9月27日、Richard M. Stallman氏は、フリーのオペレーティングシステムを構築するためにGNUプロジェクトを発足すると表明した。それから25年。このほどFree Software Foundationは、25周年を記念して1ヶ月にわたって祝賀行事を行うと発表した。Stallman氏は、この四半世紀を振り返り、フリーソフトウェア運動の成長に慎重な満足を示しつつも、内外の新しい課題への直面による状況の複雑化に懸念を示し、目標の達成には道半ばであると語った。

GPLv3受容の動向

最近のPalamidaの報告によると、ライセンスとしてGPLv3を採用するソフトウェア開発プロジェクトの数が3000を越えたそうだ。GPLv3がリリースされたのは去年の6月末なので、1年2ヶ月ほどで3000の大台に到達したということになる。ちなみに2000プロジェクトを越えたのは今年の3月末くらいだったので、1000上積みするのに5ヶ月ほどかかったということになろうか。経過のグラフを見ると増加のペースはやや遅くなってきている(2008年第二四半期の増分が700弱なのに対して第三四半期はおそらく300程度)ようなので、おそらく年内に4000を越えることはないと思う。ペースが鈍っているのは、既存GNUソフトウェアの移行があらかた終わったからだろう。

Windows用SCP/SFTPクライアント「WinSCP」の使い方、設定:安全なファイル転送

 ネットワーク経由で安全にファイルを転送する方法として、SCPやSFTPがある。最近では、セキュリティ向上のためファイル転送にFTPではなく、SCPやSFTPを推奨しているサイトも多い。本記事では、Windows用のSCP/SFTP/FTPクライアントである WinSCP を使ってファイルをやりとりする方法を解説する。

SFLCの「GPL準拠のための実践ガイド」の中身

 Software Freedom Law Center(SFLC)の目標の1つとして、フリー/オープンソースソフトウェア(FOSS)の法的問題に関する啓発活動の拠点になることが挙げられる。そうした活動の一環として、SLFCはすでに「オープンソースおよびフリーソフトウェアプロジェクトのための法律問題入門(A Legal Issues Primer for Open Source and Free Software Projects)」を公開している。そして先週、一般向けの最新教材として「GPL準拠のための実践ガイド(A Practical Guide to GPL Compliance)」という15ページの手引書がリリースされた。このガイドには、FOSSプロジェクト向けに、GNU一般公衆利用許諾契約書(GPL:General Public License)および劣等一般公衆利用許諾契約書(LGPL:Lesser General Public License)への違反をどうすれば避けられるかが書かれている。その主題は実用に則した形でまとめられているが、法律面をむやみに強調した表現と、構成上の問題および欠落により、自己完結した参考資料としては難がある。