フリー/オープンソースプロジェクトを支援する非営利団体Software Freedom Conservancy(SFC)は10月19日(米国時間)、米VizioをGPLの基本的要件を満たしていないとして提訴したことを発表した。消費者の権利を保護することを目的とし、損害賠償金額の要求はしない。
Software Freedom Conservancy、GPL準拠を要求する新プログラム
フリー/オープンソース(FLOSS)プロジェクトを支援する非営利団体Software Freedom Conservancyは10月1日、コピーレフトへの準拠を強める新しいイニシアティブを発表した。Linuxを含むデバイスにGPLの準拠を求めるもので、訴訟を含め3つの方針を打ち出している。
GPLv3の共同作者、GPLv3の派生ライセンス開発プロジェクト「Copyleft.next」を立ち上げ
GNU GPLv3をRichard Stallman氏らとともに作成したRichard Fontana氏が、GNU GPLv3の派生ライセンスを開発するプロジェクト「Copyleft.next」を立ち上げた。コピーレフトのフリーソフトウェアライセンスを開発するためのもので、Free Software Foundation(FSF)といった組織や企業の支援を受けない、個人のプロジェクトとなっている。
EmacsでGPL違反が発覚、Stallman氏曰く「悪い間違いを犯した」
Free Software Foundationの創始者であり、テキストエディタEmacsの主要開発者でもあったRichard Stallman氏は7月28日、Emacsが2009年よりGPL違反状態にあったことを認めた。Stallman氏は間違いを認めるとともに、該当箇所を削除する、またはソースを追加するか、2つの対策を提示している。
米MicrosoftのLinuxドライバ公開の真相――当初GPL違反だった?
米MicrosoftがLinuxドライバのソースコードをLinuxカーネルコミュニティに提出するという7月20日の発表は、概してコミュニティの驚きと賞賛をもって迎えられた。だがその後、Microsoftの決断の背景には、当初MicrosoftがGPLに違反していたという情報が出ている。
WordPress.org、テーマについてもGPLを要求へ
オープンソースのブログソフトウェアWordPressは7月2日(米国時間)、WordPress向けテーマもGPL v2の下で公開するとする見解を発表した。
多様化するオープンソースライセンス:GPL v3の採用増、だがGPL全体のシェアは低下
米Black Duck Softwareは6月30日(米国時間)、オープンソースプロジェクトのライセンス利用動向に関する統計を発表した。GNU General Public License(GPL)v3の採用数は前年比4倍で増加したが、GPL全体の利用率は前年より減少した。オープンソースの多様化を示す内容となった。
FSFとCisco、GPL違反訴訟で和解
フリーソフトウェアを支援するFree Software Foundation(FSF)は5月20日(米国時間)、米Cisco Systemsを相手取って起こしていた著作権訴訟で両者が和解に至ったことを発表した。Ciscoは今後、フリーソフトウェア担当者を設け、GNU Lesser General Public License(GPL)などのライセンスへの順守を徹底する。
Syhthesis、SyncMLのデータ同期規格を実装した「libsysnthesis」をGPLで公開
スイスSynthesisは5月13日(スイス時間)、データ同期標準のSyncMLの自社実装「libsysnthesis」をオープンソースとして公開することを発表した。Moblin.orgの同期ツール「SyncEvolution」で採用されているもので、成熟した高品質なコードを利用して、カスタムアプリケーションを開発できるとしている。
IPA、GPLv3の解説書を公開
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2009年4月23日、オープンソースライセンス「GNU General Public License Version3(GPLv3)」の逐条解説書をIPAのWebサイトで公開した。現場技術者や法務担当者が実践的に活用できる内容を目指し、各条文やパラグラフごとに具体的かつ平易に解説したという。
教育用Java開発環境「BlueJ」と「Greenfoot」がオープンソースに
教育用Java開発環境として知られる「BlueJ」を開発するBlueJ.orgは3月4日、「BlueJ」および「Greenfoot」をGPLv2の下でオープンソースとして公開することを発表した。米Sun Microsystemsがサポートを提供する。
FSF、GCCにプラグインアーキテクチャを認めるライセンス除外規定最新版
Free Software Foundation(FSF)、GCC Steering Committee、Software Freedom Law Center(SFLC)の3団体は1月27日(米国時間)、GNU Compiler Collection(GCC)向けのライセンス除外規定の最新版「GCC Runtime Library Exception」をリリースした。これにより、GCC向けのプラグインアーキテクチャ開発を認める方針だ。
iTD、ドラッグ&ドロップ操作でできる「bingo!CMS」最新版、OSS版も用意
パッケージ制作・インターネットサービスのアイ・ティー・ディー(iTD、本社:神奈川県小田原市)は、Web制作会社向けに開発した純国産CMSの最新版「bingo!CMS Ver1.2」製品版を2009年1月20日リリースした。専用タグなどの学習が不要で、ドラッグ&ドロップ操作でページ作成できるのが特徴という。
FSF、GPL違反で米Ciscoを提訴
フリーソフトウェア支援団体のFree Software Foundation(FSF)は12月11日(米国時間)、自分たちに属する著作権を侵害したとして米Cisco Systemsを提訴したことを明らかにした。Ciscoは無線ルーターブランド「Linksys」で、GNU General Public License(GPL)などのライセンスを遵守していないと主張している。
Ontario LinuxFest 2008
John Van Ostrand氏率いる理想主義者らは先週末、Linuxユーザーやデベロッパをトロントに集結させるという、莫大な資金がかかるボランティア精神あふれるイベントを今年も開催した。トロント国際空港近くのDays Hotelで開催された1日間のイベントOntario Linux Festには、およそ250名の人々が参加した。27のセッションの中には、Sambaで知られるJeremy Allison氏の基調講演や、任天堂WiimoteのXへの統合から、西アフリカの過疎地域においてコンピュータやインターネットを使用可能とすることを目指すグループGeekcorpsの紹介にいたるまで、あらゆる話題に関する数多くの興味深いセッションがあった。
イスラエルのGPL違反訴訟が和解
イスラエルで2年にわたって争われてきたGNU General Public License(GPL)違反を巡る訴訟が法廷外で和解した。その結果、イスラエルにおけるGPLの法的位置づけは曖昧なまま残されることになった。
Richard Stallman氏、GNUプロジェクトの25年を振り返る
1983年9月27日、Richard M. Stallman氏は、フリーのオペレーティングシステムを構築するためにGNUプロジェクトを発足すると表明した。それから25年。このほどFree Software Foundationは、25周年を記念して1ヶ月にわたって祝賀行事を行うと発表した。Stallman氏は、この四半世紀を振り返り、フリーソフトウェア運動の成長に慎重な満足を示しつつも、内外の新しい課題への直面による状況の複雑化に懸念を示し、目標の達成には道半ばであると語った。
GPLv3受容の動向
最近のPalamidaの報告によると、ライセンスとしてGPLv3を採用するソフトウェア開発プロジェクトの数が3000を越えたそうだ。GPLv3がリリースされたのは去年の6月末なので、1年2ヶ月ほどで3000の大台に到達したということになる。ちなみに2000プロジェクトを越えたのは今年の3月末くらいだったので、1000上積みするのに5ヶ月ほどかかったということになろうか。経過のグラフを見ると増加のペースはやや遅くなってきている(2008年第二四半期の増分が700弱なのに対して第三四半期はおそらく300程度)ようなので、おそらく年内に4000を越えることはないと思う。ペースが鈍っているのは、既存GNUソフトウェアの移行があらかた終わったからだろう。