Syhthesis、SyncMLのデータ同期規格を実装した「libsysnthesis」をGPLで公開

 スイスSynthesisは5月13日(スイス時間)、データ同期標準のSyncMLの自社実装「libsysnthesis」をオープンソースとして公開することを発表した。Moblin.orgの同期ツール「SyncEvolution」で採用されているもので、成熟した高品質なコードを利用して、カスタムアプリケーションを開発できるとしている。

 SyncMLはXMLベースのデータ同期規格。業界団体Open Mobile Alliance(OMA)が仕様を策定している。

 libsynthesisは、Linux向けSyncML-DS(SyncML Data Sync)クライアントを開発できるライブラリ。SyncML v1.0/v1.1/v1.2に対応、データのフィルタリング、サスペンド/レジューム、vCard/vCalendarフォーマット変換などの機能があり、SQLite3などのデータベーステーブルに直接マッピングも可能。アプリケーションとデータベースアダプタプラグイン向けのバイナリAPIも含まれる。

 Synthesisが提供する「Windows Mobile」「PalmOS」などクライアント向けの製品、「iPhone」「iPod touch」向け製品などの商用製品に利用されており、米Intel主導のモバイルLinux、MoblinのSyncEvolutionにも採用されているという。

 ソースコードは同社の専用ページより入手できる。ライセンスは、LGPL v2とv3。

スイスSynthesis
http://www.synthesis.ch/

libsysnthesisのプロジェクトページ
http://www.synthesis.ch/indefero/index.php/p/libsynthesis/