NTTソフトが事業グループを再編、OSS活用の新事業グループを設立

 NTTソフトウェア(本社:東京都港区)は2008年6月13日、事業グループを再編して、オープンソースソフト案件を一括して取り扱う4番目の事業部「SI(システムインテグレーション)&NI(ネットワークインテグレーション)・ソリューション事業グループ」を新設すると発表した。7月1日付で体制に移行する。

IBM Lotus Symphonyは、古いOOoコードを使ったエンタープライズ狙い

 過去にOracle、今度はIBM。いったい、オープンソースソフトウェアを企業向けのビジネスにすることをどう考えているのだろう。OracleはOracle’s Unbreakable Linux計画を打ち出した。実体はRed Hat Enterprise Linux(RHEL)からプロプライエタリな部分を除いただけのものなのに、それを低料金でサポートして、本家RHELと、CentOSなど類似の各種コミュニティプロジェクトを負かそうとした。そしてIBM。こちらは古いOpenOffice.orgコードを、いまや停止されたSun Industry Standards Source License(SISSL)ライセンスのもとで利用して、プロプライエタリでクローズドソースのフリーオフィススイートとして発表した。先週リリースされたIBM Lotus Symphonyがそれだ。初めての安定版で、これといってOpenOffice.orgに勝るところはないが、明らかに企業向けスイートだ。これによって、フリーのオープンソースソフトウェアが犠牲になる。

日本IBM、PHPをサポートしたマッシュアップ開発製品

 日本IBMは2008年6月12日、企業の情報システム開発者向けにマッシュアップ開発・実行環境を提供するミドルウェア製品「WebSphere sMash V1.0」日本語対応版を発表した。開発環境として、GroovyおよびPHP言語をサポートし、効率的なWebアプリケーション開発が可能という。価格は143万円から(開発・運用環境込み)。6月20日から出荷する。

HDE、ホスティングサーバ管理ツール最新版「HDE Controller 5 ISP Edition」

 HDE(本社:東京都渋谷区)は、Linuxサーバ用ホスティングサーバ管理ツールの最新バージョン「HDE Controller 5 ISP Edition」を2008年6月30日発売する。Red Hat Enterprise Linux 5など最新ディストリビューションに対応し、メールセキュリティ機能などを強化した。価格は15万4560円(1年間サポート付き)から。

Canonical社がComputexにUbuntu Netbook Remixを出展

 今週(6月3日~6月7日)、台湾のComputex展示会で、Canonical社がUbuntu Netbook Remix(UNR)という新製品を発表した。これは、Netbook仕様に改造したUbuntuである。Netbookとは、Intel社の新しい低消費電力マイクロアーキテクチャAtomを土台にし、Webブラウジングに特化した小画面のミニラップトップを言う。UNRは低価格で小さなパッケージながら、これ1つあれば、電子メールへのアクセス、インターネットブラウジング、インスタントメッセージング、音楽・写真・ビデオへのオンラインアクセスがすべてできる。

ネットワン、米3teraの商用グリッドOS「AppLogic」を国内独占販売

 ネットワンシステムズは2008年6月5日、商用グリッドOS「AppLogic」の国内独占販売代理店契約を開発元の米3teraと締結し、同日から販売を開始した。複数のサーバをギガビットイーサで接続して、CPU、メモリ、ストレージ、帯域のリソースプールを作成し、Webアプリケーションを実装できる。価格は、8台の標準的なサーバ環境で月額40万円から。

日本HP、物理サーバと仮想環境を並列に扱える統合管理ソフト

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2008年6月5日、物理サーバ/ストレージと仮想環境を並列に扱える統合管理ソフト「HP Insight Dynamics-VSE(HP ID-VSE)」を発売した。価格は、WindowsやLinuxが稼働する「HP ProLiant」サーバ向けライセンスが1サーバ15万7500円から。HP-UXが稼働する「HP Integrity」向けライセンスが1プロセッサコア10万5000円から。