米Socialtext、Wikiベースの表計算ソフト「SocialCalc」を発表

 企業向けWiki技術ベンダーの米Socialtextは6月10日(米国時間)、Wikiベースの表計算プログラム「SocialCalc」を発表した。変更追跡機能により、複数ユーザーでの作業を容易にするという。現在プライベートベータ段階で、90日以内に正式版の提供を開始する。

 コラボレーションを目的に設計された表計算ソフトで、編集、ディスカッション、バージョン管理などの機能を統合することで、ユーザーは常に正確で最新のコンテンツを利用できる。共有ドライブあるいはドキュメント管理システム上で利用するため、複数の作業スペースに分割して作業することもできる。ロールアップ・ダッシュボードで変更情報を共有できる。

 「.cvs」と「.xls」の両フォーマットのファイルをインポート/エキスポートできる。SocialCalcのページを他のWikiページに統合することも可能だ。

 SocialCalcは、「VisiCalc」の開発者であるDan Bricklin氏が開発したサーバーベースのスタンドアロン製品「WikiCalc」をベースとしたもの。Socialtextは2006年、同ソフトウェアに関して独占配布契約を締結し、同ソフトウェアの編集と計算の部分を、堅牢なクライアントベースのAjaxを利用して再実装した。これをSocialtextのプラットフォーム「Business Social Software」に統合した。

米Socialtext
http://www.socialtext.net