米VMware、アプリ仮想化技術「ThinApp 4.0」を発表

 仮想化大手の米VMwareは6月10日(米国時間)、アプリケーション仮想化ソフトウェア「VMware ThinApp 4.0」を発表した。エージェントなしでアプリケーションのパッケージ化と配信を実現するもので、米Citrixに対抗する。30日以内に提供を開始する。

 ThinAppは、同社が今年1月に買収したアプリケーション仮想化技術ベンダーThinstallの技術を土台にしたもの。同一アプリケーションの複数バージョンなど、あらゆるアプリケーション仮想化をWindows上で利用できる。仮想化したアプリケーションはネットワーク経由でストリーミング配信できるほか、USBメモリに配信することも可能。

 エージェントを利用せず、物理マシン、仮想マシンに事前にソフトウェアをインストールする必要はない。また、実装インフラや管理ツールの追加も不要。パッケージ化した「.MSI」「.EXE」フォーマットのアプリケーションを既存のインフラにプラグインすることで、ライセンス管理できるという。

 最新機能として、「Application Link」と「Application Sync」の2つを加えた。これにより、2つの別々の仮想アプリケーションがやり取り可能となり、遠隔にある仮想アプリケーションもアップグレードできる。

 価格は、「VMware Workstation」と50クライアントライセンス付きで5000ドルから。30日以内に提供を開始する。

米VMware
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