データセンターの管理に問題あり――5割近くがコンフィギュレーション情報を把握せず――ITIL適用の遅れが一因

 多くのデータセンターで物理インフラのコンフィギュレーション管理に問題があることが、米国アパーチャー・リサーチ・インスティチュート(ARI)の調査で明らかになった。調査対象データセンターの約半数は、コンフィギュレーション情報の管理プロセスを確立できていないという。

データセンターに効く「局所集中型」の冷却システム――冷却効率向上と電力コスト抑制を両立

 省エネルギーへの関心の高まりを背景に、企業のデータセンターでも冷却システムを見直す動きが活発化してきた。特に、熱源の近くで集中的に冷やす局所集中型の冷却システムが、冷却効率の向上と電力コストの抑制を両立できる方式として注目を集めている。本稿では、この方式の冷却システムについて、具体的な製品を交えながら解説する。

Sun、データセンターの刷新でCO2排出量を年間4,000トン削減へ――米国・英国・インドの3拠点に集約し、施設面積を半分以下に縮小

 米国Sun Microsystemsは、消費電力の低減、炭酸ガス排出量の削減に向けた取り組みの一環として、データセンターを刷新し、米国、英国、インドの各拠点の施設に集約したことを明らかにした。これは、データセンターの環境対策を自ら実践し、顧客にその実例を示すという方針に沿ったもの、IBMやHPも同様の取り組みを進めている。

「たがための」「何のための」グリーン化か!?――ユーザー企業がグリーンITに取り組むのは、環境保護のためというよりコスト削減のため?

「グリーンIT」――この言葉がどの程度魅力的に響くかは、受け止める側のユーザーの意識によっても異なってくるだろう。だが、今の米国において「ITのグリーン化」という錦の御旗──省エネルギーやリサイクル性の向上といったグリーン化のメリット──を振りかざされれば、だれも正面切ってそれに異を唱えることはできないはずだ。そして、熱心に「グリーン化」を説き、それをセールストークにするベンダーを批判することも。だが、本音を言えば、ユーザーにも、グリーンITについて言いたいことがないわけではないのだ。例えば、ベンダーのかけ声が大きい割りには、現行のITインフラに実装できる製品が限られていることに不満を抱くユーザーは少なくない。本稿では、そうしたユーザーの本音をあぶり出しつつ、グリーンITの現状と問題点を探ってみたい。

Gartner、グリーン・グリッドの活動を批判――「会員企業の利己的な利益追求が、グリーン化推進を阻む」

 米国Gartner Groupは、グリーン化を推進するIT企業団体「グリーン・グリッド」について、「もっと活動範囲を広げ、積極的な法制化運動を展開すべきだ」と批判するリポートを発行した。Gartnerは会員企業による利己的な利益の追求が、グリーン化活動を阻む可能性があるとの懸念も示している。

Cisco、データセンター向けリソース管理プラットフォームを発表――物理リソースを一元管理し、仮想サービスとしてプロビジョニング

 米国Cisco Systemsは7月24日、カリフォルニア州アナハイムで開催中の年次コンファレンス「Networkers」(7月22日~26日)において、データセンターの物理リソースの一元管理とプロビジョニングを行う「VFrame Data Center」を発表した。

少ない電力でより多くのデータをストア――ストレージ管理の「今日的キーワード」は「省電力」

 電力不足が深刻化し、エネルギー・コストが急上昇する中で、今、ユーザーもベンダーも、より少ない電力でより多くのデータを管理すべく悪戦苦闘している。これは電力対策の問題であると同時にデータセンターの設計効率化に関する問題であり、またストレージ管理にまつわる問題でもある。つまり、この問題を解決するために企業に問われているのは、人材の問題をも含めた「総合力」なのである。

セキュリティもオープンソースで!――データセンターでもオープンソースの導入が進行中

オープンソース技術はすでにほとんどのデータセンターに浸透し、急速にその影響を拡大しつつある。だが、新しいLinuxサーバをラックに放り込むことには躊躇しないデータセンターの管理者たちも、自社のネットワークを魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界と隔てるためのファイアウォールの構築となると、途端に、オープンソース技術の利用に臆病になる。その裏には、セキュリティだけはオープンソースでは安全性、安心性が保証されないとの思い込みがいまだにあるようだが、もはやそうした考えは捨て去るべきであろう。

“グリーン・データセンター”を構築せよ――省エネを実現するために踏むべき7つのステップ

 読者諸氏が管理しておられるデータセンターは、どれくらい環境に優しいだろうか。今はそんなことは気にもしていないという方も、近い将来、きっとそのことを意識せずにはいられなくなるはずだ。電気料金の請求書を目にする機会がないために、ほとんどのデータセンター・マネジャーが気づいていないかもしれないが、現実に、データセンターの電力需要は右肩上がりで急上昇しており、それにつれて電気料金も増え続けているのだから……。

ワイズノット、オープンソース仮想化技術を利用したレンタルサーバ

 ワイズノット(本社:東京都渋谷区)はKDDIネットワーク&ソリューションズ(KNSL、本社:東京都文京区)と協業して、オープンソースの仮想化技術「OpenVZ」および「Xen」を利用したレンタルサーバサービスを2007年6月1日から開始する。従来よりも低価格で、サーバ追加などにも柔軟に対応できるという。

高温個所をシミュレート――空気力学を駆使したデータセンターの熱対策、センター構築時だけでなく継続的な再計算が必要

 インディアナ州ジェファーソンビル市でITディレクターを務めるロジャー・ハーディ氏は、今月のとある日、同市データセンターの空調システムがダウンしたというアラートを自動監視システムから受け取った。同氏はすぐさまデータセンターに駆けつけたが、コンピュータ・ルームの温度が「デスポイント」(同氏)に達するのを防ぐために残された時間は20分しかなく、結局は2万ドル相当のIT機器を失った。

クラスキャット、RHEL 5対応サーバ管理ツール新版

 クラスキャット(本社:東京都港区)は2007年4月9日、Red Hat Enterprise Linux 5(RHEL 5)対応のサーバ管理ツール最新版「ClassCat Cute Server Manager Enterprise Edition v5」の販売を2007年第2四半期から開始すると発表した。ホスティング事業者や既存顧客向けに、4月下旬から最終ベータ版を無償配布する。申し込み受付中。